お金と暮らす 米国株と家計簿

お金がない美学は老後破産への道を加速させる

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「お金がないけど、心が気高いからおてんとうさまはちゃんと見ていて下さっている」
「お金、お金とガツガツした人生を送るなんてみっともない」
「お金がないのが高潔の証」

そのような、お金のない美学に浸っていませんか?

実は現代の資本主義社会を生きる上で、この考え方を持ち続けていれば、老後破産や下流老人と呼ばれる状態に陥ってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

お金の流れを自分のお金の使い方から見てみる

先月、私から出ていったお金の流れです。

水代が高いですね。あと別会計でここには記していないのですが書籍代も結構かかっています。

私がお金を使う時は「必要なもの」「欲しいもの」この2つに大きく分けられます。

必要なものは、食費とか、日用品とか医療費とか交通費とか通信費など。なくなると困るものです。

欲しいものは、なくても困らないけれど、どうしても欲しいという欲求が高まって購入したもの。

書籍代などは正しくそうです。あとはセミナー代とかスクール代とか、自分への投資と言い訳して購入したけど、結局投資どころか消費にしかならなかったものがほとんどです。

だったら、私が欲しいものは不要なものなのか?と言われるとそうでもなく、何かしら役に立っているものもあります。

書籍などは疑問を解消したり、知識が増えたおかげで生活の質が高くなったりとか。お金になっては返ってこないけど、お金以外で何らかのものを得ています。

お金儲けは悪という定義は通用しない

「お金儲けする人は悪いことをしてお金を設けている、金持ちは悪人だ」
私は長いことこのように考えていました。

この考えは父親から受け継いだもの。

私の父親は、農家の長男で地方公務員なため、お金儲けとか商人への理解が殆どありません。

また、近所の金持ちがたまたま意地悪だったり、テレビなどの情報により、お金儲けしている人たちが人を騙したりしているのを見て、そのような考えが起きたのだと思います。

インプリントされてしまった私の心

今でもはっきりと覚えています。

私が、大学を卒業して民間企業への道を選択した時、父は私にこう言いました。

「ギリシャ神話では、商人の神様と泥棒の神様は一緒、商売人は泥棒と同じなんだ」

私はその時軽いショックを受けました。父親は悪気があったわけではなく、大学を卒業したら私に学校の先生や公務員になって欲しくてがっかりして言った言葉でした。

私は当時、非常におバカさんだったので、公務員になるのも民間企業で働くのも何ら変わらないと思っていましたから。。。逆に公務員は頑張っても頑張らなくともお給料は同じと言うことに非常に不公平感を感じていました。

その不公平感から、頑張ったら頑張っただけリターンのある民間企業への選択をしたのでした。

私は父親が何気なく言ったその言葉が忘れられず、そのまま就職しました。

「お金儲けは悪いこと、お金儲けしてはいけない」という考えて社会に出たのでした。

就職してからの私とお金

そんな私が最初に就いた仕事が営業職。まさしく契約をとってくる、お金儲けしなくちゃいけない仕事だったのです。

営業研修の時から、姑息な営業トークに嫌悪感を覚え、現場で仕事をするようになっても
私はお客さんが不要なものを売りつけているようで、酷く心を病みました。

そして、営業成績が振るわず退社しました。

その後、何度か転職を繰り返してようやくわかったことがありました。

それは、公務員でもない限り営業をしない会社はないこと。

資本主義社会で生きるならば、営業できない、数字を上げられない人は、役に立たないということ。

お金儲けを考えられない人は資本主義社会では生き延びられないのです。

お金を使ってよかったこと、助かったこと

お金儲けを考えられな人は生き延びられないのに、「お金儲けは悪いこと、お金儲けしてはいけない」と考えていましたからこの現実と信念のジレンマに非常に苦しみました。

しかし、たまたま就いた仕事の上司に「必要な人にだけ販売すれば良い」という言葉に救われ、必要な人にだけ販売しようと頑張りました。

しかし、ここにも悩みが立ちはだかっていました。

こちらで必要だと思う人は必要だと感じておらず、必要なのに必要でないと思っている人たちに必要だと思わせて販売するのはとても大変なことだったのでした。

不要だと思うものを購入したこともあった

考えてみれば、私も不要だと思っていたものやサービスに救われたり、役に立った経験もありました。

例えば、
当時10万円くらいする鍋をつい購入してしまい、かなり後悔をしたのですが、20年以上してもその鍋は壊れることなく、使い続けています。20年経った今、あの時買っておいて本当に良かったと思ったのです。

お金の流れをこっちに向ける

お金は役に立つものや必要なものと交換するツールに過ぎません。

お金は役に立つものや必要なものに流れていくのです。

つまり、非常に現実的なことを言えば、お金がないというのは、誰の役にも立っていなし、誰にも必要とされていないということ。

お金がないことを美学にしていると、自分が誰の役にも経っておらず誰にも必要とされない状態を正しいことだと肯定していること。

このまま何もしなければ、年を取り、雇用してくれる会社もなくなり、下流老人とか老後破産とかへの道をまっしぐらに突き進んでいることになります。

怖いですね><

まとめ

お金がないことは誰の役にも立っていないこと。誰の役にも立っていない自分を自覚ないで、年をとってしまうと、下流老人や老後破産になる可能性が高くなります。
だから、誰かの役に立つ人になるように準備して努力するのはこれからの社会では必要になります。

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