お金と暮らす 米国株と家計簿

子どもの習い事を辞めさせる、モヤモヤした気持ちが残るのはなぜ?

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子どもが5年くらい続けていたピアノを辞めました。

中学に入って、家で練習をまったくしないので辞めさせようと考えていたのですが、そこからズルズル。

半年以上経った先日。無事に辞めることができました。

しかし、実はモヤモヤした気持ちがまだ残っているのです。

「ピアノを辞めよう」と言うと「辞めたくない」と反論される

子どもが「ピアノをもっと頑張りたい」と言うから数年前にピアノを買いました。
安物の電子ピアノです。
しかし、わが家にとっては高額な買い物でした。

小学校の頃は子どもは、ほぼ毎日ピアノに触っていました。

しかし、中学に入って家でピアノの練習する気配がなくなり。
それでも習い事は、辞めていないので、定期的に出て行く月謝にイライラしていました。

「ピアノの月謝いくらかかっていると思っているの!!」
「お金もったいないでしょう!!」
「全然練習しないならさっさとピアノ辞めて」

中学に入学してから、毎月ジワジワと加算される家計の負担にピリピリして子どもを叱りつけていました。

うちの子は自分からピアノを習いたいと言ったのに、だんだん私から無理矢理やらされている感じになっていたのかも知れません。

それに加えて、レッスンがどんどんグレードアップ。部活で疲れ切って帰宅した後はピアノなんて練習する気も起きなくなってきたのかも知れません。

だから、そんなにイヤならさっさと辞めてしまえば良いのに。。。と考えていたのでした。

しかし、こちらが「辞めなさい」と言うと、子どもは意地でも「辞めない」と反論するのです。

子どもにとって、ピアノの練習もキツいし、私からの攻撃もあるしピアノは彼女にとって負担でしかないはずなのになぜ素直に「はい、辞めます」と言わないのか。

これが反抗期というモノなのか。

とても不思議でした。

ピアノ以上に慕っていたピアノの先生

ピアノの発表会まで1ヶ月もないのに、子どもは全く練習をするそぶりはありません。

ピアノのお稽古に向かう1時間くらい前にようやく重い腰を上げて発表会の曲を練習していました。

発表会で子どもが演奏する曲は、指のなめらかな動きが必要とされているようで難しそう。そんな曲を1週間に1時間も練習せずに上達するわけがありません。

ピアノに詳しくない私や主人ですら「酷い」というレベル。そばで聞いていると不愉快になってくるほど。

だんだん主人は頭にきたらしく、発表会もあと1ヶ月と迫った日。
ピアノの練習をしている子どもを叱りつけました。

「練習もろくにしない、そのざまで、厚かましく発表会に出るつもりか!!」

子どもは主人にどんなに罵倒されても気持ちは変わりません。

「出る」

と言うのです。

主人は子どもに何度も言いました。

「お父さんとお母さんが見に行くんだけど、適当に練習してそんな出来じゃあ恥ずかしい」
「先生にも失礼だ」
「一生懸命練習してそれくらいなら仕方ないけど、ピアノのレッスンの前だけ練習して発表会に出てその場をしのごうなんて甘い」

主人は、子どもがあまりに発表会をなめているので頭にきたようで、ある日、ピアノの先生の家に会社が終わってから、直談判に行きました。

「うちの子を発表会に出させないで下さい」と。

しかし、主人はピアノの先生と話をして少し気持ちが落ち着いた様子で帰ってきました。

どうやら先生から「お子さんが出たいと言っているのに、出るなと親が言うのは良くない」というようなことを言われて納得したようでした。

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そして、その翌日私がピアノの先生に、改めてお詫びの電話をしたところ。

子どもがピアノの先生に学校のことや親のことを相談していたことが分かりました。

どうやらうちの子は、ピアノが好きというよりも、ピアノの先生が好きで、家庭内の親との関係や学校での息抜きに通っていたようだったのです。

発表会が終わったタイミングで辞めさせる

ピアノの先生から事情を聞き、先生が親が言うべきことなどを子どもに伝えてくれていたことをとてもありがたく思いました。

なぜなら、うちは数年前に主人の転勤で知り合いがいない土地に引っ越してきたため、周りに親戚など一人もおらず。

うちの子どもが接する大人は、親と学校の先生くらいしかいないのです。

私が小さい頃は、ご近所さんとか親戚のおじさんやおばさんたちが親が伝えるべきことをやんわりと伝えてくれたり、親に言って欲しいことを遠回しに言ってもられたりしました。

しかし、今のうちの子の周りにはそのような役目をしてくれる大人が一人もおらず、ピアノの先生が親との緩和剤になってくれていたようでした。

そのため、私はしばらく子どもにピアノを続けさせようと考えを改めていました。

しかし、ピアノの発表会が終わったすぐ後。

主人が子どもと一緒に先生の所に行って「ピアノを辞めます」と行ってきてしまったのです。

主人はとてもドライな人で、「子どもがイヤがっているんだから、発表会で区切りがついたので辞めて当然だろう」というのです。

結果的に辞めてもらって家計の負担は減りました。

しかし、子どもとピアノの先生の関係をぶち切ったような気がしてちょっと気持ちはしっくりきていません。

子どもがピアノを辞めてもモヤモヤが残る

5年くらいピアノを続けさせ、幸い子どもの面倒見も良い先生に教わりとても良かった分、辞めさせてしまってからは、いまだにモヤモヤした気持ちが残っています。

子どもは、「ピアノの練習をしないと怒られる」というプレッシャーからは解放されてほっとしたと主人に言ったようです。

私だけがしっくりきていません。

後日、手土産を持って、お礼とご挨拶に伺いました。

ピアノの先生かはは、「またピアノやりたくなったらいつでもいらっしゃい」と言ってもらえて、少しは気持ちが安心したものの、やっぱりモヤモヤが消えません。

人と人との関係がお金で遮断されるということが最近多く、逆を言えば、人と人との関係を続けるにはお金が必要になってきたのかなぁとぼんやり考えています。

お金が介在しない関係もありますが、よっぽど親しい間柄か親戚関係だったり、幼い頃からおつきあいがあったりとかでないと難しいですね。

親しくなりすぎてもお互いの距離感に感情が揺さぶられたりするわけで。

やっぱり、お金というドライなものを通じてつながっている方が楽だったり。

よく分かりませんが、習い事を辞めさせるっていうのは、パワーが要ります。

お金、子育て、人間関係。

大きな問題が絡んできますから。

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