3・11から5年が経ちました。
私は、当時は関東にいて自分のマンションで大きな揺れにあいました。主人は都心から数時間かけて徒歩で帰宅。
宮城の実家の両親とはしばらく音信不通。南三陸にあった親戚の家は津波で崩壊。
テレビから延々と流れる津波の映像に不安と恐怖でいっぱいでした。
その不安と恐怖を更に増大させたのが福島第一原発の事故。
政府からの情報が全くあてにできず、まだ6歳だった子ども抱えて、この子の将来は大丈夫なのか?と心配になりました。
電力自由化とは? 原発事故で知った電力の世界の摩訶不思議
もくじ
原発事故で今まで全く無頓着だった電力会社の仕組みを知り、唖然としました。
それが総括原価方式と呼ばれるもの。
簡単に説明すれば、電力会社の損失は、電気料金に上乗せして良いという制度です。
元々、地域独占体制の電力会社に競争はありません。しかし、自分たちの会社が損をしたら、その分を電気料金を値上げして徴収して良いですよ。とういう制度なのです。
原発事故の後もこの制度はしっかりと生かされ、電気料金も値上げされました。
原発のゴミの問題
それと、原発から出たゴミ。このゴミがクリーンになるのは数万年先とも言われ、実はゴミ処理の問題が未解決なまま、原発を動かし続けていたのです。
そのゴミは、もんじゅと呼ばれる核燃料再処理システムでクリーン化する予定だったらしいのですが、失敗に終わり未だに未解決なまま。
研究と施設建設に使われた経費は税金でまかなわれていました。
原発のゴミは、青森県の六ヶ所村にも集められ、ただ隔離されている状態のまま、何の手だてもないのですね。
それでも、原発を動かし、ゴミを出し、その処理を僻地に押しつける。このような欠陥だらけのシステムがまかり通っています。
ゴミの問題は、未来の人たちに押しつけている状態なのですね。
原発フリーの電気を使いたい、電力自由化への願い
電気が作られるシステムを知ってから、私は原発で作られた電気は使いたくないな、使わない方向で社会が回るシステムにならないかなと強く考えていました。
原発事故の後は、フリーエネルギーの話題でも盛り上がっていましたが数年経って下火になってしまいました。
そこでわき上がった電気の自由化。私は電気料金が安くなるということよりも、原発フリーの電力を供給してくれるところを選びたいと考えていました。
電力自由化で原発フリーの電気を供給してくれる会社はあるのか?
嬉しいことに、今回の電力自由化に参入する会社の中にも自社発電の電力を供給するところもたくさんあります。
しかし、だからと言って、100パーセント原発フリーの電力が供給されるかというとそうでもないようです。なぜなら、送電線の問題があるからです。
電気を作っても、電気を送るシステムがなければなりません。この送電線は従来のものを使うので、原発フリーの電力だけ運ぶ専用の送電銭が無い限りは、厳密な意味で原発で作られた電気を排除することはできません。
しかし、原発フリーの電気を供給する会社の電気を購入して応援してあげることで、原発の電気はいらないよという意思表示はできます。
原発フリーの電気をつくる自社の発電所のある会社一覧
ガス会社
東京ガス
豊富な発電能力を持つ東京ガス。ガスと電気のセットの契約で割引になるサービスやインターネットのプロバイダー契約もセットすると水道修理などが2年間無料で提供されます。
≪供給エリア≫
関東
大阪ガス
多数の発電所を所有。ガストのセット割りなどで料金が割引になります。
ガストセット割だと1パーセント割引、2年契約で2パーセント割引。ガスセット割と2年契約をあわせて3パーセント割引になります。
ただし、2年契約は途中で解約すると2000円の解約料がかかります。大阪ガスのエリア外に転居する場合は解約料は不要です。
≪供給エリア≫
関西
北海道ガス
小樽エネルギーセンターの天然ガスコージェネレエーションを中心に自社電源を活用。天然ガスコージェネレーションとは、排熱回収を併用した発電設備です。
給油、暖房、融雪割で1パーセント割引、給油+暖房割で2パーセント割引、マイホーム発電割で3パーセント割引になります。
≪供給エリア≫
北海道
静岡ガス&パワー
太陽光発電やバイオマス発電、風力発電などの再生可能エネルギーを積極的に利用。
≪供給エリア≫
静岡など
ミツウロコグリーンエネルギー
風力発電所、バイオマス発電所やメガソーラーなどを所有しています。業務用の高圧電力の販売でも実績。家庭向けの電力小売は未定ですが、今後に期待したいですね。
≪供給エリア≫
未定
石油元売り系
JXエネルギー
ENEOSでんきの通称で参入。全国に発電所を保有し、豊富な発電能力が強み。業務用の高圧電力で実績がある。しかし、残念ながら当面の供給は関東エリアのみ。Tポイントの付与もあるプランが魅力的ですね。
長期割引、ガソリン割引、ポイント割引などあります。
また、3月31日までにENEOSUでんきに申し込むと利用を開始した月の電気料金から2000円割引のキャンペーンを実施しています。
≪供給エリア≫
関東
東燃ゼネラル
エッソやモービルなどのガソリンスタンドを展開している会社です。石油精製が行われている川崎工場では、数万キロワットの発電施設が備わり、更に静岡や千葉などでの発電所の建設も予定されています。
東京電力のプランよりも3~6パーセント安くなる料金体系も魅力的。
≪供給エリア≫
関東、中部、関西
昭和シェル石油
ガソリンが1リットルあたり10円引きになるセットプランを提供。
≪供給エリア≫
関東
新興電力会社
イーレックス
バイオマス発電所を所有し、主燃料はパームヤシ。パームヤシの種から油を絞った後に残る殻を燃料として活用しています。
元々業務用電力の販売で実績を持っています。
≪供給エリア≫
東北、関東、中部、関西、中国、関西、中国、九州
みんな電力
自社の太陽光発電設備を所有しています。世田谷生まれの発電所。
≪供給エリア≫
関東
エネット
東京ガスと大阪ガスが出資。業務用高圧電力販売では国大最大。
≪供給エリア≫
未定
F-POWER
石炭や天然ガスなどで電力を作っています。全国に発電所があり、供給エリアもほぼ全国を網羅しています。
≪供給エリア≫
全国
洸陽電機
太陽光発電や地熱発電、水力発電などのクリーンなエネルギーで電力を作っています。
≪供給エリア≫
関東、関西、九州
電力会社
北陸電力
電力会社が必ずしも原発で電気を作っているわけではないようです。北陸電力は、水力発電の割合が多く、発電コストも安価。そのため北陸電力の電気料金はほかの地域よりもかなり安めです。
北陸電力が全国展開するようだったら検討したいプランの一つです。
電力自由化で原発フリーの電気を選ぶ意味
原発フリー電力でも、電気料金が従来の電力会社のものよりも割安になることがわかりました。
ガス会社や石油系の会社は元々業務用の電気も供給していた実績があるので安心できますね。
ただ、当面は供給エリアが絞られていますので、選択の幅が広がり自由に選べるという段階ではありません。
しかし、これまでの、電力会社の独占体制を切り崩し、原発を使わない電気を使いたくないという意思表示をする意味で、電力自由化を積極的に活用しましょう。
3・11の福島の事故を無駄にしないためにも、未来に負の遺産を残さないためにも。
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