お金と暮らす 米国株と家計簿

1000万円貯めるために、やってはいけない方法とは?

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先日、1000万円貯まる!というタイトルの記事に引かれてその雑誌を読んでみたところがっかり。

このやり方、効率悪いよな。。。という内容だったからです。

結局は、雑誌のスポンサーの思惑通りに記事は書かれているわけで、知識のない一般庶民はころりとだまされちゃうんだろうなと思ってしまいました。

効率の悪い、1000万円貯める方法

その雑誌の記事で紹介していた1000万円貯める方法はこんな感じです。

1000万円貯める期間は、子どもが0歳から18歳までの18年間。

1000万円貯めるまで3ステップ。詳細は、

ステップ1、手取りの10パーセントを貯金

ステップ2、子ども手当も貯金

ステップ3、学資保険に加入する

貯金と学資保険の加入で1000万円が実現するようです。

しかし、これでは、正直効率悪すぎます。

ステップ1~3までを具体的な数字に落として紹介されていましたが、

ステップ1で、540万円、
ステップ2で、192万円、
ステップ3で、280万円
トータル、1012万円

お金は積立額がそのまま貯蓄額になっているという感じです。

ひと昔前なら、学資保険でお金を効率よく増やせましたが、今の学資保険には全く魅力も効力もありません。

学資保険に入るくらいなら、積立投資を始めた方が断然オトクです。なぜなら、学資保険は、手数料が高い上に利率も悪いからです。

学資保険には、親が亡くなったら保険料を免除されるという利点はありますが、親が別に生命保険に加入していたら充分だと考えています。

もしも学資保険以外でお金を運用したら?

ステップ1の手取りの分を、5パーセントの複利で18年間積み立てると、これだけで866万円になります。

ステップ2の子ども手当分を合算すれば、1058万円。

ステップ3の学資保険に加入しなくても、1000万円は充分可能です。

投資は怖い?

投資は損するという人もいます。しかし、全世界が資本主義経済になった今、右肩上がりに世界経済は最低4パーセントは成長しています。

この流れに家計のお金を託せば、何も考えずとも4パーセントは増えていきます。

仮に、5パーセントの運用がムリで4パーセントだったとしても、ステップ1の手取り分の積立は、786万円になります。

ステップ2の、子ども手当分と合算すると、978万円。

1000万円に少し足りないので、ステップ1の積立をステップ1の子ども手当分の5千円を積立に回せば、月々3万円積み立てできます。4パーセントで運用すると18年で943万円。

ステップ2の子ども手当分は、84万円になりますから、合算して1027万円。

1000万円に充分届きます。

ひょっとすると、学資保険の保険料はムダなのかも?

ここで、一つ疑問が出てきますよね。
ステップ3の学資保険、もしかしらたら不要ではないか?と。

280万円、学資で積み立てなくとも18歳まで1000万円貯められるわけですからね。

学資保険の成績はちょっと前よりは良くなっているようですが、保険会社が相当無理をして出している数字。

ムリをしてでも学資保険に入ってもらいたい生命保険会社の思惑とは?

ムリをしてでも、学資保険に加入してもらいたい保険会社は、なぜここまで学資保険に力を注いでいるのか?

その理由は、学資保険はお祝いの保険なので家族は喜んで話を聞いてくれます。学資保険に加入してもらうことで、お子さんだけでなく、ご両親とも接触を持ちます。

どんな会話が繰り広げられるかというと、

FPまたは、保険の営業「お父様の保険はどんなご契約ですか?」

お客「ほにゃららほにゃらら」

FPまたは、保険の営業「そうですか、一度見直しをされた方が良いかもしれませんね」

お客「医療保険に興味があるのですが、いまいち分からなくて」

お客「介護保険はこれでよいかしら?」

更に、

FPまたは、保険の営業「貯蓄性の保険もありましてね」

などとさほど利率の良くない年金や終身保険を勧めます。

それにまんまと乗せられちゃムダですから。

実は私は乗せられました

私は、

FPまたは、保険の営業「複利で増える終身保険はすごいですよ」
FPまたは、保険の営業「ドル建ての変額保険は腸おすすめですよ」

という感じで、さほど利率の良くない終身保険を勧められました。

結果、ものすごく後悔しています。

途中で気がついて、*払い済み保険にしましたが、この先10年以上引き出せません。途中で引き出すと損しますからね!

*払い済み保険とは、保険料の払込期間が終わっていないのに支払いをストップし、以後の保険料を支払わないかわりに、保障額(保険金額)を下げた保険に変更したものを言います。終身保険や養老保険などは、契約時の利回りのままで運用されるため満期時には、支払ったお金が運用されて利率が付いた状態で返ってきます。

あぁもったいない。

話しを戻しますと、実は保を販売する側にとって、学資保険を突破口として、家族の保険を丸ごと見直させて乗り換えさせるチャンスなのです。

元々保険の販売はお客にとって歓迎されません。しかし学資保険の時だけは違うのですね。むしろお客の方からウェルカムなのです。

お金の相談は金融機関に勤めている人にはしてはいけません

お金を増やしたいなら、金融関係の人に相談してはいけません。

お金のことは普通の人はあまり知りません。だから金融機関の人に聞いてしまうのですが、これがムダなお金をつぎ込む羽目になりかねません。
雑誌ですら、効率悪い方法を公然と教えている時代です。

教えている人は、だましているつもりはなくとも、相手の意図する方向に持って行き、その結果損する選択をさせられてしまっています。

自分の資産は自分で守ためには、金融リテラシーをあげて自ら防衛するしかありませんね。

何かと小難しい印象を与える金融商品も、使い方によっても大化けする可能性もあります。このブログでは今後も金融リテラシーを上げる情報をできるだけ発信していきますね。

お楽しみに♪

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