「お金増やしたいけど、貯金じゃ全然増えないなー」
「学資保険とか終身保険もあんまりぱっとしないし」
「投資もやりたけどリスクが怖いし、難しい」
私はずっとこんな感じでお金に関して悶々とした状態でした。
だからここ数年は、お金をタンス預金してムダにお金を使い込んでいました。
だけど色々調べていくうちに、お金を安全確実に増やすなら積立投資がベストな選択だという結論に達しました。
特に投資の知識も経験もない初心者におすすめなのが、直販投資会社の積立投資です。
直販投資とは?
直販投資会社は、証券会社や銀行を通さずに直接積立投資を販売しています。メーカーが販売店を通さずに直接販売しているようなものです。
証券会社や銀行では、いろんな投資を扱っている反面、選択肢が多すぎて何を選べばよいのか分かりません。
しかし、直販の会社なら、その会社のファンドを1~数種類から選んで買うだけですから投資をこれから始めたいという初心者でも安心して購入できます。
私も最初は、投資信託を勉強してさっぱり何がよいのか分からなくなって最終的に見つけたのが直販投資でした。
直販投資も、数社ありましたから、どこの会社がよいのかここでも迷い、だったら全部試してみようと考えて、まずはセゾン投信とひふみ投信で積立投資を開始。
積立投資していくうちに、会社の特色とか投資の仕組みとか見えてきました。ファンドを買わないで調べているうちは何が何だかさっぱり分かりませんでしたが、自分のお金を使って初めて、あれだけ訳の分からなかったものがすんなり頭に入ってきました。
何を選んだら良いのか分からない場合は、身銭を切って、月々5千円くらい~1万円で始めてみると良いです。
失敗しても数千円です。一回飲みに行くのを断れば元に戻せるお金なので痛みはないです。しかも、少額でできる積立投資には失敗なんてありません。
現在、直販投資は、日本で13社。それぞれの会社の社長の顔や理念が見えるのでとても分かりやすく安心です。
直販投資13社
日本の直販投信の13社の比較表です。
運用会社 | 投信 | 設定時期 | 基準価額 | 暴落率 1年/3年 |
シャープレシオ1年 | 純資産総額 | 信託報酬 | 運用方針/組入資産 |
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さわがみ投信 | さわがみファンド | 1999年8月 | 1万9274円 | 16.04%/29.61% | 1.08 | 2713億円 | 1.08% | 長期保有株を前提にしたバリュー投資。 |
セゾン投信 | セゾンバンカードグローバルバランスファンド | 2007年3月 | 1万2843円 | 9.34%/19.66% | 0.75 | 986億円 | 0.74±0.03% | 米バンガードのインデックス型投信からなるファンドオブファンド。 |
セゾン投信 | セゾン資産形成の達人ファンド | 2007年3月 | 1万5608円 | 17.25%/30.86% | 1.07 | 255億円 | 1.35±0.2% | 世界企業に投資する株式投信を組込むファンドオブファンド。 |
レオスキャピタルワークス | ひふみ投信 | 2008年10月 | 2万9136円 | 23.67%/35.26% | 2.45 | 224億円 | 1.06% | 日本株アクティブ型投信で最上位のリターン。 |
鎌倉投信 | 結い2101 | 2010年3月 | 1万5245円 | 8.83%/16.24% | 1.52 | 185億円 | 1.08% | 「いい会社」を応援するアクティブ型。本社が古民家などユニーク。 |
コモンズ投信 | コモンズ30ファンド | 2009年1月 | 2万654円 | 16.38%/25.02% | 1.15 | 64億円 | 1.24% | 30年先を見据えて約30社に集中投資。 |
コモンズ投信 | ザ・2020ビジョン | 2013年12月 | 1万1961円 | 14.11% | 1.00 | 46億円 | 1.24% | 2020年以降に向けて変化する企業に投資。 |
ありがとう投信 | ありがとうファンド | 2004年9月 | 1万5092円 | 13.81%/24.64% | 0.99 | 108億円 | 0.97% | 投信8本を組み込んだファンドオブファンド |
ユニオン投信 | ユニオンファンド | 2008年10月 | 2万60円 | 3.69%/19.40% | 0.29 | 34億円 | 0.86% | 日本、欧米、新興国の株式投信4本を組込むファンドオブファンド。 |
クローバーアセットマネジメント | かいたくファンド | 2008年4月 | 1万5630円 | 18.98%/22.69% | 1.10 | 5億円 | 0.76% | 投信4本を組込むファンドオブファンド。 |
クローバーアセットマネジメント | らくちんファンド | 2008年4月 | 1万3376円 | 14.46%/22.54% | 1.09 | 7億円 | 0.97% | 海外の株式投信を中心に資産配分。投信5本からなるファンドオブファンド |
クローバーアセットマネジメント | 浪速おふくろファンド | 2008年4月 | 1万5227円 | 15.34%/24.78% | 1.13 | 8億円 | 0.97% | さわがみファンドとひふみ投信を含む投信5本からなるファンドオブファンド。 |
クローバーアセットマネジメント | コドモファンド | 2013年4月 | 1万2669円 | 17.58%/ | 1.53 | 39億円 | 1.08% | 10本以上の投信を組込むファンドオブファンド |
直販投資の会社の社長のお話しは、お金に対する考え方や世の中の経済の見方も参考になる部分が多く、とても勉強になります。
直販投資会社の中でも、コモンズ投信とセゾン投信、ひふみ投信の代表(会長、社長)さんたちは、「草食投資隊」として全国津々浦々を飛び回り、投資家たちと直接対話をしています。
一般的には、金融の業界に限らず、同業他社はライバル。そのライバル同士が、一緒にセミナーをすることはありません。
しかし、草食投資と呼ばれる、長期投資の世界では、ライバル同士でも仲良くセミナーを開催しています。
お金を安全確実に増やす助っ人、草食投資隊に会いに、セゾン投信のセミナーに参加
そんなこんなで、前々からお会いしたかった、日本の長期投資の業界を引っ張っている、草食投資隊のお三方にお会いして、社長さんたちから色んなお話しを聞いていました。
草食投資隊としてのセミナーは、大阪での開催は10回目だそう。
草食系だからでしょうか?それぞれ別の会社なのに、喧嘩もせず、10年間ずっと仲良くやっています。
私は会場に20分前に到着したのですが、席はほぼ満席。5分前に満席状態。会場は200人くらいの参加者でぎっしりぎゅうぎゅう詰めでした。
年齢層は20代から70代くらいまでの老若男女。男性と女性半々くらい。
長期投資にかける人たちの熱い思いもあって熱気ムンムン。そんな熱々のセミナーの内容をシェアします。
お金を安全確実に増やすなら積立投資を始めよう!
これから投資を始めたいけど何を選んだらよいのかしら?と迷われている方、判断の材料になればうれしいです。
コモンズ投信、渋沢健会長
草食投資隊の会長である、渋沢健氏は、資本市場の父と呼ばれた渋沢栄一氏の孫の孫にあたる方です。渋沢健氏は、育ちの良さがにじみ出てる生粋のエリート。品格と人柄の良さも加わって、魅力的な方でした。
渋沢氏は、コモンズを興す前は、外資系のヘッジファンドでバリバリ肉食系の投資をやっていたようです。
しかし、16年前に息子さんの誕生を機に、ご自身と息子さんの名義で長期投資を始め、その魅力にはまり、8年前に直販の投資会社を立ち上げました。
渋沢氏のお話
渋沢氏は投資についての基本的な考えやマインドセットのお話しでした。
日本語で「投資」は「投げる」「資金」と書きますが、英語ではinvest=「in」は「入れる」、「vest」は「貯金」で、遠いところから成長を(貯金に)呼び込むと表記されます。
なので、日米の「投資」に対する考え方は全く違います。日本人にとって投資は「怖いもの」「危険なもの」でした。
しかし、投資は価値があるものに自分が思っているものより安ければ買い、高ければ売るだけ。価値判断でしかないし、それは「消費」と同じ。「消費」も、自分の好みや趣向で判断して買っています。
その価値判断は、それぞれの置かれている立場によって違うもので、万人にとっての正解はありません。
ただ、投資の場合たくさんありすぎて選択するのは面倒なので投資信託があります。投資信託で外部からの成長を呼び込み、安心確実に長期投資で資産を増やす方法は王道です。
セゾン投信 中野晴啓社長
セゾン投信の中野社長は、長期投資や投資信託に関心のある方ならご存じの方がほとんどなのではないでしょうか?
本も多数出版し、長期投資の宣教師のような存在です。長身で細身、整った顔立ちから、積立王子とも呼ばれ、女性ファンだけでなく、男性ファンもたくさんいらっしゃいます。
実際にお会いした感じは、写真で拝見するよりもさらに細身。腰が低く、繊細な雰囲気が伝わってきました。
中野氏のお話
日本人とアメリカ人の圧倒的な違いということでお話をされました。
GNIは、グロス、ナショナル、インカム。
日本人の財産の55パーセントが銀行の預貯金で900兆円あります。アメリカ人の財産の貯金の割合は12~13パーセント。その他は投資に回しています。アメリカ人は銀行貯金は増えないので「もったいない」という考え方です。
アメリカの経済の成長は、毎年9、8パーセントくらい。10パーセント近く増え続けています。アメリカ人はこの9、8パーセントに投資しているので、毎年毎年金融資産が増え続けています。
一方、日本の成長は1997年を境に止まっています。日本人とアメリカ人の格差はどんどん開いており、日本にとっては危機的な状況であると考えています。
また、日本の銀行にある900兆円のうちの3分の1は活用されていないので、300兆円は持て余している状態です。
だから、日本人は預貯金の3分の1は、投資に回しても銀行も困らないし金融資産も増えるので投資信託で増やしてね。
レオスキャピタルワークス社長 藤野英人社長
草食隊の中でも末っ子。元野村証券に勤務され、バリバリの肉食系な投資畑を歩いてきた方です。藤野氏は、草食系の中でも、肉食に近い感じですが、地に足が着いた実力派です。投資する銘柄選びも、実際に会社訪問したり、社長に会ったりして地味な調査をして判断しているので、その実績は基準価額にもしっかり現れています。
藤野氏のお話
日米の上場企業、上位10社を比較してお話しされました。
日本の上場企業のトップ10は、
- 1位 トヨタ
- 2位 ドコモ
- 3位 NTT
- 4位 JT
- 5位 日本郵政
- 6位 ゆうちょ銀行
- 7位 三菱UFJフィナンシャルグループ
- 8位 ソフトバンク
- 9位 KDDI
- 10位 ホンダ
アメリカの上場企業のトップ10は
- 1位 グーグル(アルファベット)
- 2位 アップル
- 3位 マイクロソフト
- 4位 エクソンモービル
- 5位 バークシャーハザウェイ
- 6位 アマゾンドットコム
- 7位 フェイスブック
- 8位 ジョンソンアンドジョンソン
- 9位 ジェネラレルエレクトリック
- 10位 ウェルズファーゴ
日本の上場企業トップ10はほとんどが半官半民。社長になれば上がりであり、それ以上の変化や成長は望まない。成長も1997年をピークに停滞しています。
一方、アメリカの上場企業トップ10のほとんどが新しい会社で経営者も30代~50代の創業者。社長になってもこの先もっと成長しようとチャレンジしています。
アメリカのランクインしている会社のほとんどは毎年15~30パーセント成長し続けています。
また、日本のトップ1のトヨタで時価総額は20兆円に対して、アメリカのトップ10の会社(ウェールズファーゴ)で30兆円、トップ1のグーグルは60兆円。
この例から見ても分かるように、日本とアメリカの国力の差は開く一方。日本はアメリカに対して相対的に貧乏になっているし、今後もっと貧乏になることが確定しています。
日本では格差や消費税の増税や分配の問題がクローズアップされていますが、成長についての議論をもっとすべき。「今後2~3パーセントどうやって成長するか?」
お金の役割、より良い使い方は、成長している良い会社に投資して応援してあげること。成長している会社、勢いのある会社に投資することで全体を成長させ、もっと豊かになろうと考えています。
そのためには、人としての成長や金融の知識を上げてより良く価値を伸ばすことで成長していこうと思っています。
自分で自分の年金を作る時代
2017年1月より主婦や公務員も確定拠出年金が適応されます。政府も「自分の年金は自分でやってね」と自助努力を促しています。
知識も何もない状態でどうやって始めたらよいのか、普通は分かりませんよね。
銀行の窓口や証券会社ですすめられるファンドは手数料がかさむだけですし。
でも、直販投信ならどんな初心者でも簡単に選べます。
しっかりとした理念と確かな実績を出し、投資家にできるだけ多くを還元してくれる会社のファンドを選びたいですね。
私のオススメは「守りながらふやす」ひふみ投信。確実に増えています。
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