お金と暮らす 米国株と家計簿

健康保険料を払わない人

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独身時代の私は酷かった。

最初についた仕事が、営業職。歩合制でお給料が決まり、契約は最低2件は必須。

私は1件取るのもやっと。

だんだんお給料が減ってとうとう生活するのも大変な状態になりました。

少ないお給料から、健康保険料と年金保険料などしっかりと税金は差し引かれ、そのずっしりとした重さにヒーヒー言っていました。

営業職は向いていないと判断。会社員を辞め、派遣やアルバイト生活に転落。

当然カツカツのお給料から税金など支払う余裕もなく、健康保険料と年金保険料を支払わずにおりました。

それで何か困ったことがあったかと言えば全く困らず数年間。

無保険で暮らしていました。

健康保険証が必要になった

ある日の昼休み。仕事先の会社でお弁当を食べていたら固いモノが口の中にありそれが自分の差し歯だと知り、愕然としました。

前歯の差し歯が取れてしまったのです。

口を開けないようにして、泣く泣く近くの歯医者に行き、健康保険証が無いことを告げ応急処置をしてもらいました。

歯医者には満額支払い。数万円が飛びました。しかし、歯医者の受付の人からアドバイスいただきました。

「住民票のある役所に届け出れば、保険証を発行してもらいますので、その保険証を持参してもらえば、差額分を返金します」

元々お金がないし、前歯の治療も早くやってもらわないとみっともない。歯医者に支払ったお金は速攻で払い戻してもらわないと大変です。翌朝すぐに役所に出向き、保険証を発行してもらい、歯医者から差額分の返金を受け、前歯の治療を最小限のコストでやってもらいました。

30年以上健康保険料を支払わない人

この話を、友人に話したら、その友人の知り合いは30年以上健康保険料を支払っていないと言うこと話してくれました。

彼は、自営業者でお金は持っているけど、健康保険料を払えないのではなく、払わないでいました。

彼から聞いたという話だと

「保険証は病気になって、必要になってからでも発行してもらえる」

「払えと言われたら、その市区町村外に引っ越しすればよい」

「しつこく来たら、お金がないと言って半額だけ支払っても大丈夫」

「そもそも、健康保険は厚生労働省が管轄なので、税務署やNHKの公共料金の集金やほどうるさくない」

などと言っていたそうです。

私も健康保険料を支払わず、必要なときに役所に出向いて発行してもらった経験を実際にしているのでものすごく納得しました。

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社会制度のひずみをうまく利用すればもっと賢く生きられるかも?

そんな考えもよぎりました。

健康保険料を支払わない人が増えたら健康保険制度が消滅する

友人の知り合いのように、健康保険料を支払わない人たちが増えたら健康保険制度そのものがなくなり、アメリカのように高額な医療費を自費で支払うという事態になりかねません。

だけど、薬を多量に出したり、検査をたくさんしたりするような過剰とも思える現在の医療が見直され、シンプルになるかも知れません。

また、医者にかからなくて済むように、健康に気をつける人たちが増えるかも知れません。

凶と出るか吉と出るかはその時になってみないと分からないもの。

一つはっきり分かったことは、健康保険制度はサラリーマンのお給料体制によって支えられているものなのだと言うことでした。

現役のサラリーマンのガラス張りの税制度あってこその各種の制度。

この制度により、弱者は救済され、既得権は守られています。

税の抜け道、探せばあっちこっちあるものですね。

サラリーマンの専業主婦は結構優遇されている

社会保険料の支払いもままならない独身時代の私の生活を心配して、ある人が「サラリーマンと結婚しなさい、専業主婦になりなさいよ、いくらでも良い人紹介するよ」と言ってくれました。

当時は何となく不純な動機で結婚することに抵抗していたのですが、実際にサラリーマンの専業主婦になってみてその優遇された身分に大変驚いています。

サラリーマンのガラス張りの税制度で一番守られているのは専業主婦かもしれませんね。

私はそろそろ窮屈になってきたので、できれば抜け出したいのですが。抜け出すのも怖いような怖くないような、その時はタイミングよくあらわれるはず。

その時に備え地味に頑張ります。

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