先日、ゆうちょ銀行も金利の引き下げを発表しました。
かつては6~8パーセントあったゆうちょ銀行の金利。今では600~800分の一くらい?
親の世代にとっては絶対的な存在だったゆうちょ銀行。
その親たちが年金暮らしとなった今、利息もあてにできず気の毒です。
かつての常識が全く通用しなくなるほど、ここ30年間の金融の世界の変化はすさまじいです。
現在はマイナス金利時代。
この時代に、元本保証の預貯金よりも有利な金利の預け入れ先がありました。
ご存じの方も多いと思うのですが、私はこれまで貯める方には全く関心がありませんでしたから、新たな発見にワクワクしました。
預貯金よりも有利な預け入れ先とは?
ズバリ「国債」です。
これまで、その存在は知っていましたが何だか面倒だし、金利もたいしたことないし私にとってはお金の預け入れ先としては全く考えていませんでした。
しかし、今となっては、堅実に狙うべき場所はここかな?と察知して、色々調べてみたところ、銀行の預貯金よりも信用力があることが判明。
「国債」は、なぜ銀行の預貯金よりも信用できるのか?
日本の借金の多さや、景気の悪さ、経済力の失速、少子高齢化、人口減少などのニュースを聞く度に「そろそろ日本は破綻か?」という不安に襲われて、私は自分の国が信用できませんでした。
だから日本円だけ持っているのは不安だし、ましてや国債なんて持っていたところでいずれ紙屑にしかならないだろうと勝手に思っていたのです。
しかし、実は「国債」は、銀行や証券会社などよりも信用があります。
その理由は、国は、必要があれば税金を徴収できますし、中央銀行に「国債」を買わせて現金を得ることもできます。
そもそも、日本のお金は、日本銀行が「国債」などの証券を購入することで生み出されますから、日本円よりも信用力があるのです。
もちろん「国債」は物やサービスとは交換ができませんから日常生活には役に立ちません。
しかし、資産価値は預貯金と同じくらいかそれ以上にあります。
また、「日本が経済破綻する」という理由で、怪しい海外への投資話に乗るよりは、はるかに信用できるのが「国債」なのですね。
多くの不安材料を抱える日本
しかし、悲しいかな。今の日本の現状は、1000兆円の借金を抱え、収入の3倍くらいの支出を毎年続けています。いつか必ず「その日」はやってきます。
「その日」は、もっと先の話だそうですが、その先がいつになるかも不明です。
先々の不安を考えると何も信用できなくなりますが、自分の住んでいる国が破綻する方向に向かっているのを黙って見ているのも辛いですね。
だけど、自分が何かできることがあれば、たとえ小さなことでもやっていきたいですね。日本人全員が日本の破綻を防ぐための小さいことを何かやれば絶対大丈夫なはずですから。
「国債」が現在の預貯金よりも優れている点
「国債」が銀行の預貯金よりも優れている点は、ざっくり言えば、
元本保証があり、銀行の預貯金よりも高い利回りであり、金利が上昇してもある程度の対応はできて、ペイオフの心配がないことです。
ペイオフは、銀行の預貯金が1000万円まで保証されるっていう制度です。
「国債」にはペイオフが無いとは初めてしりました。恥ずかしながら。
だったら、1億円でも預けておいても大丈夫ですね。うちはしばらくペイオフの心配をするまでの資産はありませんが。
どの「国債」を購入すれば良いのか?
「国債」には、いくつかの種類があります。そのうちのどれを買っても良いわけではなく、「個人向け国債(10年満期)(変動金利)」がベストな選択です。
そもそも「国債」って他にどんなものがあるの?
「国債」には、大きく分けて「新型窓口販売方式国債」と「個人向け国債」の2種類があります。
画像参照元:財務省HP
この2種類のうちで、個人が購入しやすいのは「個人向け国債」の方です。
(「新型窓口販売方式国債」の方は、金利低下により現在募集が中止されていました、H27年2月23日現在)
「個人向け国債」も3種類あり、その中でも、変動金利の10年満期のものがベストです。
他の2種類は固定金利です。固定金利だと、今のようなマイナス金利の状況では、この先金利が上がるかもしれませんので非常に損です。
変動金利10年 | 固定金利5年 | 固定金利3年 | |
---|---|---|---|
償還期限 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利 | 変動(6か月ごとに見直し) | 固定(6か月ごとに利払い) | 固定(6か月ごとに利払い) |
発行頻度 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
最低購入金額 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
対象 | 個人 | 個人 | 個人 |
表面利率(年) 2016年2月現在 |
0.05% | 0.05% | 0.05% |
適用利率 | 表面利率×0.66 | 表面利率-0.05% | 表面利率-0.03% |
中途換金 | 発行から1年経過後であればいつでも中途換金できる | 発行から1年経過後であればいつでも中途換金できる | 発行から1年経過後であればいつでも中途換金できる |
中途換金調整額 | 直前2回分の利子相当額×0.79685 | 直前2回分の利子相当額×0.79685 | 直前2回分の利子相当額×0.79685 |
「国債」は、いつどこで購入できるの?
「国債」は、毎月発行されますが、購入できる日と購入場所は決まっています。
募集期間は、毎月だいたい3~4週間くらいの間に募集され、翌月の15日くらいに購入できます。
「国債」は、インターネットからでも購入できます。
→「国債」が購入できる金融機関の一覧はこちら
預貯金よりも有利な預け入れ先のまとめ
銀行の預貯金だけに預け入れるのは非常に危険だし不利。
「国債」はこれまでノーマークでしたが、日本のみならず、アメリカやヨーロッパなどの信用力のある国の「国債」は、資産に組み入れたい一つですね。
分散投資については、今年に入って本格的に勉強し始めたのですが、毎日知らないことがたくさん出てきます。
お金の勉強なんて小難しくて、ずっと放棄していましたが自己責任が問われる今の時代。そうも言っていられない状況になっています。
学んだ知識をブログでアウトプットして公開しますので、このブログが読んでいただいた方の何らかのお役に立てれば嬉しいです。
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