株価が戻り、何となく景気が上向き具合になった気配の日本市場ですが、「ゆうちょ銀行が危ない」というニュースが飛び込んできました。
異次元に突入するとはこういうことか。想像を絶する変動が金融業界に起こりつつある。マグマが噴出する日も近い。現代ビジネス
マイナス金利に追いつめられるゆうちょ銀行
昨年末悲願の上場を果たしたゆうちょ銀行にも例外なくマイナス金利の影響はあるようです。
これまで、ゆうちょ銀行はATM手数料が土日祝日も無料などのメリットがあり、しかも元々国営銀行で、郵便局とともに地方の僻地でも営業。
局員の手厚いフォローなどで、日本人にもっとも親しみのある銀行でした。
そのため、ゆうちょ銀行の資産は世界的にもトップレベル。
300兆円以上もある資産はほとんどが日本人の個人が積み上げてきたものです。
だから、そのゆうちょ銀行が危ないということになると日本国民の財産にも関わる問題。
私も子どもの教育資金を貯めているし、老後を迎えた田舎の両親のお金の預け入れ先はゆうちょ銀行。
他人事ではありません。
ゆうちょ銀行が狙われている?
今から数年前。急遽浮上したTPP(環太平洋経済連携協定)への参加問題。十分な議論がされないまま日本の参加が決まっていました。
マスコミなどの情報では、TPP参加は農協や農業がデメリットや*ISDS条項という条約に関する問題などで盛り上がっていましたが、よくよく調べてみると農協や農業、ISDS条項だけの問題ではなく、TPPを主導する人たちの本丸が別のところにあったようなのです。
*ISDS条項とは、「企業や投資家側に非常に大きな権力を与える。国家が課す法・規制が外国の企業の将来的損失となる場合、ISDS条項に従ってその企業はその国家を訴えることができ仲裁人は国家の国内法に従う必要がない」という不平等条約とも呼ばれる条約。
その本丸が日本人の金融資産300兆円が眠るゆうちょ銀行。
TPPによる、農業やISDS条項の問題を隠れ蓑にして主導者たちは虎視眈々と一つ一つ駒を進めていました。
かんぽ生命とアフラックの提携
最初の大きな駒は、アフラックとかんぽ生命の提携でした。
元々かんぽ生命は、日本生命と提携の話を進めていたようなのですが、日本生命を裏切っての決断。
なぜ、かんぽ生命は国内企業の日本生命ではなく、外資系企業のアフラックを選んだのか?
あまり大っぴらににはされていませんが、何か大きな力が働いたと憶測されます。
外資系のアフラックはかんぽ生命を足がかりにじわじわとゆうちょ銀行に接近。
郵政事業の株式上場
そして、昨年の上場で完全に株式市場に放り出され、更にマイナス金利で追い打ちをかけられているようです。
銀行にとってマイナス金利は日銀による『拷問』以外のなにものでもないということ。マイナス金利は確実に銀行の収益を圧迫する。現代ビジネス
ゆうちょ銀行が危ないと言う理由
現代ビジネスによると、ゆうちょ銀行が危ない理由は簡単に言うと、「ゆうちょ銀行がこれまで国債で運用していた貯金を株の運用で行う方針を決定した」から。
「ゆうちょ銀行の運用資金は約200兆円ですが、そのうち4割を国債で運用しています。ところが、マイナス金利の影響で、もともと低かった利回りがさらに下がり始めている。
そこでゆうちょは株式や不動産ファンドなどを運用することで収益を上げられる態勢を作ろうと試みています」現代ビジネス
おカネを預かるほうの銀行は有効な運用先もなく、資金をどうしたらいいかもわからないまま、慣れないやり方で株式や不動産を買い始める。そこへリーマンショックのような世界規模のクラッシュが起きたとしたら……。現代ビジネス
その株の運用は、素人が行っているようです。
「運用経験に長けている他行の担当者からは『ゆうちょは、あんな態勢で運用を始めて大丈夫なのか』と心配する声が上がっています。
優秀なファンドマネジャーでも、一人で運用できる規模は500億円程度が限界。ゆうちょ銀行は今後数十兆円もの規模を運用するわけですから、かなり大規模かつ実力の伴う運用部隊を配備する必要があります。ゴールドマン・サックスなど外資系投資銀行から人材を引き抜いていますが、いまはまだ『素人』が大半です」現代ビジネス
表にでている情報からでしか予測はつかないのですが、ゆうちょ銀行は数十年前の郵便局の貯金とは全く別人になってしまったと言っても良いかもしれません。
時代の流れといえば時代の流れですが、知らない間に大事な財産が消滅していたと言うことにならないようにくれぐれもご注意ください。
私も、現在ゆうちょ銀行に残している子どもの教育資金の移動を真剣に検討中です。
ゆうちょ銀行に関しては今後も情報を集めつつ、慎重に記事にしていきたいと思います。
世の中の動きを観察してできるだけベターな選択をする
お金のことになると、何がベストな選択なのか?ということはほとんどの人は分からないと思います。
だからと言って、「知らない」「分からない」状態でいると、知らない間に損失を受ける可能性もあります。
「自己責任」が問われる今の社会だからこそ、ベストな選択はできなくともベターな選択は自分でしていきたいもの。
お金の知識が益々必要な時代になりました。
私も日々勉強して、学んだ知識を公開していきますね。
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