「ムリ、こんなことやってられない・・・」
雑誌の、食費節約の特殊ページを見て、うんざりしました。
やり方は誰でも知っているけど、多く人たちが挫折する方法ばかり。
例えば、
- 安い食材を工夫してボリューミーに見せる
- 予算を立てて買い物をする
- 1ヶ月分の献立を考える
など。
一つ一つは「なるほど」と感心するのだけれど、暇と時間がないと面倒。実行すればストレスゼロどころかストレスがたまって逆にムダ使いしそうです。
このような、数ヶ月おきに登場する雑誌の「食費節約」特集が主婦のストレスの原因のひとつになっているのか?と、最近思うようになりました。
本当にストレスゼロで食費を節約し、健康も手に入り、ダイエットもできるし、美肌にもなる方法が実はあるんです。
そんな方法をご紹介します。
歪んだ食事情報
もくじ
先日、子どもの家庭科の教科書を見て驚きました。
お料理の「さしすせそ」という内容で、
『「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は、酢、「せ」は醤油、「そ」は味噌』と書いてあり、子どもも「学年末試験に出るから」と言って必死に暗記していました。
教科書ですら間違いを覚えさせている衝撃の事実
私も中学の頃、確かにそのように習ってはいたけど、後々「さしすせそ」の「さ」は、江戸時代に記された原本では「酒」だったということを知りました。
更に、「砂糖」は、江戸時代以降に日本に入ってきたもので元々の和食には使われていないというのが本当なのです。
既に多くの人たちが知っているのかと思いきや、未だに教科書では、どこかで歪められた情報を伝えていることに、愕然としたのです。
それ以外にも「だしの取り方」、「あく抜き」など、どこかの料亭や宮廷料理のようなやり方を「和食」として教えています。
このように、特殊なケースでしかなかった情報が「真実」のような顔をして伝えられていることが、食事に対する混乱を招いているのです。
3分でできないメニューを教える料理番組
3分でできないメニューを「3分クッキング」として教えている料理番組を始め、テレビで数分間の枠で流れる料理は時間をかけて下準備をした食材を手際よく調理する様子が流れてます。
手軽にできると思ってやってみたら面倒。そんなことを繰り返して料理嫌いになる方も多いのではないでしょうか?
元々日本人は、皇室やお殿様の料理番でもない限り、あんなに手間暇かけてお料理してきませんでした。
海外の食材も必要なのか?
昔、日本になかった果物や野菜。このようなものなど食べなくとも日本人はとても元気でした。
パイナップルやヨーグルト、バナナなどなくとも全く問題がなかったわけです。
しかし、厚生労働省が「1日に30品目の食品をバランス良く取るように」というお達しを出したため、海外から輸入された食品まで食卓に上がるようになりました。
なぜご飯を抜くと太るのか?
そして最近の糖質制限ブーム。
ご飯を極端なまでに制限した食事方法で体力がなくなってしなったり、物足りなさを感じて甘いもの(スイーツ)などをたくさん取り過ぎてしまい、逆にリバウンドしてしまう人たちもたくさんいます。
なぜなら、人間の身体を効率よく動かすためには「穀物」が必要不可欠だから。「穀物」を必要以上に制限してしまうと、馬力が出ません。
パンダが笹を食べる、蚕が桑の葉っぱを食べるように、人間は穀物を食べるようにできているから、制限すると反動が凄いのです。
人間の身体は炭素50%、酸素20%、水素10%、窒素8,5%、カルシウム4%、リン2,5%、カリウム1%でできています。
炭素を効率よく燃やして水にする役目をするのが「炭水化物」である「穀物」。
「炭水化物は、炭素と水素の化合物」という意味だけではなく、「炭素を燃やして水に分解する役目がある」という意味合いの方が強いのです。
だから、本当はご飯(穀物)をたくさん取っても太ることはなく、逆に効率よく身体の中でエネルギーとして燃えてくれるので痩せやすい身体になるのです。
糖質制限はご飯ではなく、砂糖を制限しよう
糖質制限をするならば、ご飯を制限するのではなく砂糖を制限しましょう。
糖分には「単糖類」「二糖類」「多糖類」などがあり、「単糖類」や「二糖類」は直接膵臓に届いてしまうため、身体に負担がかかります。
砂糖は「単糖類」なのです。
しかし、「多糖類」はゆっくり消化していきますので身体に負担はかかりません。ご飯(穀物)を唾液で分解すると「多糖類」になります。
ご飯(穀物)を、麹で分解したものが「甘酒」。
ご飯(穀物)が「甘酒」になると、ご飯(穀物)のタンパク質が、麹で分解されて人間の身体に必要な必須アミノ酸に変わります。
甘いのが好きな人は「砂糖」ではなく、「甘酒」で甘味を取ることで身体が元気になり、腸内もキレイになり、お肌もつやつやになります。
知恵が凝縮されている日本の伝統食「和食」
日本の伝統食「和食」は、麹文化のたまものです。「麹」は、日本独特のカビの一種ですが、このカビが食材をおいしく分解して、「日本酒」や「味噌」「醤油」「甘酒」「漬け物」などを生み出したのです。
これらの調味料を季節の野菜や海藻と組み合わせることで、日本人は、調理に手間暇かけずにおいしく、身体に良い食事をしてきました。
昔の農家の人たちは多忙で、料理番組のメニューのように凝った料理を毎日できません。それなのに、とても元気でした。
人間の身体を効率よく使い、能力を最大限に発揮させる食べ者を上手に活用してきたのです。
日本の伝統食「和食」には、日本人の何千年もの知恵が凝縮されています。
大人1人が1年間に必要な食糧
人間が生きるために必要な食べ物のヒントが今でも残っています。それは、神棚へのお供え物です。
神棚へのお供え物は、「塩」「穀物」「水」「酒」。極端な話、この4種類だけあれば、人間は生きていくことができます。
更に、大人が1人が1年間に必要な「穀物」は、60キロ~120キロ。60キロのお米ができる田んぼが、1反という田んぼ1枚の単位。
昔の日本人は人間がどれくらいの食糧があれば生き延びられるかをちゃんと知っていました。
つまり、元気で暮らせる最低限の食糧、1年分を確保できる食費を家族の人数で計算したものが、その家の1年間分の食費になります。
ムダなものをそぎ落としたら、食費の削減に悩まずともずいぶん軽減されますし、医療費も激減します。
食事と健康、暮らしはセットで考えよう
食費の削減は、日本の伝統食(和食)の知恵と技をマスターすればストレスなく削減できます。
健康でパワフルになるので、余計なサプリメントや健康食品の購入は不要になるし、ダイエットの必要もありません。
具体的な方法は「7つのキーフード」という本に、平易に書かれています。薄い本ですが中身はとても濃いですよ。
→「7つのキーフード」
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