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バランス型ファンドとは?メリットとデメリットで比較しても投資信託の初心者にはおすすめできない理由

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「バランス型ファンドは、初心者におすすめ!」

だとか

「バランス型投資信託はNISAに最適!」

なんて言われていますが、実際に1年間バランス型ファンドで運用してみて必ずしも、「初心者におすすめだとかNISAに最適だなんて断言できないな」と思っています。

バランス型ファンドについてそのメリットとデメリットを確認しながら投資初心者やNISAでの運用におすすめできない理由をご紹介します。

バランス型ファンドとは?改めて確認してみましょう

バランス型ファンドがあっちこっちで良いファンドだと言われています。

しかし、バランス型ファンドって言っても色々ありますし、

バランス型のバランスって一体何なのか?

よく分からない人もいるのではないのでしょうか?

バランス型ファンドの分散投資とは?

例えば、所有している資産が現金(日本円)だけの場合。

日本に何かあったら、その資産も危険にさらされます。

数億円の資産を持っていてもすべて紙屑になってしまう可能性もあるのです。

これって怖いことです。

なので、昔からお金持ちたちは「卵は一つのカゴに盛るな」の格言を守り続けています。

この場合、「卵」は「資産」であり、「カゴ」は「資産を預けておく場所」です。

一つの卵が入ったカゴがだめになったら全部の卵がダメになるように、一ヶ所に資産を預けて置いたら資産を預けている場所がダメになった場合資産も無くすということです。

お金持ちたちの資産は銀行預金だけに預けるのではなく、債券や不動産など資産の形を変えて「分散」させています。

できるだけ金融資産を違う資産に置き換えて分散させることで資産を守っています。

投資対象の種類

資産はどんな形に変えているのか?その具体的なものは、

株式
債券
不動産証券(リート)
コモディティ
デリバティブ
外国通貨

などがあります。

それぞれ特徴があり、安全度によって分類してみます。

インカム資産

インカム資産とは、金融資産から発生する受取利息や分配金、家賃収入などです。

具体的には国債社債などの債券や株式の配当金、投資信託の分配金、家賃収入の発生する不動産などです。

インカム資産は大きな資産ではありませんが、低リスクでほぼ確実に受けとれます。

グロース資産

グロース資産とは、株式投資などの価格変動で得られるものです。

リスクはありますが、リターンも大きなものが多く資産を加速的に増やしてくれます。

経ることもありますが、リスクを最小限に押さえれて着実にリターンを狙えば資産形成に大きく貢献してくれます。

インフレヘッジ資産

金融資産の弱点はインフレに弱いことです。

100万円の資産があっても、2~4パーセントのインフレ(物価上昇)が一年間であれば、資産が目減りします。

例えば、100万円で買えた車が、インフレにより104万円になってしまうと100万円だけでは車は手に入れられません。

そのため、インフレに強い資産がなどの資産を持っていることで、インフレによる資産の目減りを軽減することができます。

インフレヘッジの資産は、経済が危機的状況になると購入される傾向にあります。

最近ではビットコインが金と同様にインフレヘッジで所有されるようになりました。

外国通貨やデリバティブも危機的な状況を避けるためにリスク分散として持たれています。


これらの株式や債券、リート、コモディティなどの資産は国内のものと海外のものがあり、海外のものは先進国のものと新興国のものがあります。

バランス型ファンドの構成

バランス型ファンドは、これらの株式や債券、リート、コモディティなどが組み込まれて一つになった投資信託を言います。

組み込みの配分は、商品によって違います。

人気のバランス型ファンドを比べてみるとこんな感じです。

セゾンバンカードグローバルバランスファンド

BNPパリバ・ブラジル・ファンド(バランス型)

三菱UFJ 積立ファンド(日本バランス型)

この組み込みの割合は、経済の状況により変更になるものと固定のものがあります。

変動のものは経済環境が変わると組み込みの割合を変更します。

この変更をリバランスと言います。

リバランスは、ほとんどのファンドでは、5パーセントのずれがあった場合に行われているようです。

バランス型ファンドのメリットとデメリット

バランス型ファンドの良いところと悪いところを見てみましょう。

バランス型ファンドの2つのメリット

バランス型ファンドのメリット1、オールマイティ

ひとつの商品の中に、あらゆるファンドが組み込まれているためオールマイティです。

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1本で分散投資できているので投資について何も知らなくとも安心です。

バランス型ファンドのメリット2、おまかせできる

1本の商品で投資は完成していますので、ほったらかしでもリターンがあります。

投資しているという感覚がありませんし、手間隙一切かかりません。

忙しくて投資なんてやっている暇のない人にとってはありがたい商品です。

バランス型ファンドの5つのデメリット

バランス型ファンドの知られざるデメリットとは?

バランス型ファンドのデメリット1、コストがかかるものがある

バランス型ファンドは、他社のファンドを組み込んでいるものがあります。

このようなファンドを「ファンド・オブ・ファンズ」と呼びます。

「ファンドオブファンド」はよその会社に信託報酬(手数料)とそのファンドの信託報酬(手数料)が二重、三重でかかるため、コストがかさむ場合があります。

購入する前に、手数料をよーく見てください。

一般的に良いと言われるファンドの手数料は1パーセント前後です。

手数料が2パーセント以上かかるものはやめておきましょう

バランス型ファンドのデメリット2、債券の比率が高い

バランス型ファンドは保守的なものが多いです。
そのため債券の割合が多く、リターンが少ない。

「資産を増やす」目的で使うなら、バランス型ファンドは全く面白味がありません。

バランス型ファンドのデメリット3、毎月分配型が多い

バランス型ファンドの特徴として、「投資の初心者向き」と説明されることが多く、投資について何も知らない人を対象にして販売されています。
投資の初心者にとって魅力的なファンドにするためなのか、毎月おこづかいのように分配金を出す「毎月分配型」と呼ばれる商品が多くなっています。

「毎月分配型」のファンドは、ファンドの運用利益を分配しているのではなく、お客が預けた資産から取り崩して分配するケースが多いため、資産は分配金を受けとるごとに目減りします。

長期預け入れ、かつ資産運用には向きません。

分配金があったら、「再分配」と言って分配金を更に投資に回すようにしましょう。

バランス型ファンドのデメリット4、組み替えのタイミングが遅い

バランス型ファンドの魅力に、分散投資の組み替えを(リバランス)を自動で行ってくれるというものがあります。

しかし、リバランスを行うタイミングが遅く微妙な感じです。

昨年(2016年)の世界経済の変動時のお対応に間に合っていなかったのではないのか?というほど私の所有しているバランス型ファンドは残念な結果でした。

経済が落ち込んでいる時期は大幅に減り、経済が回復してもリターンが少なかったです。

バランス型ファンドのデメリット5、リターンが少ない

結果的にバランス型ファンドの最大のデメリットは、「リターンが少ない」ことです。

昨年の積立投資の運用結果です。


国内株式などの他のファンドが10パーセント以上のプラスの運用成績を出しているのに対して、2~3パーセントの成績。

銀行預金よりは良いのですが、面白味が全くないというのが率直な感想です。

バランス型ファンドは初心者向きなのか?

ちまたで言われる「バランス型ファンドは初心者向き」というのは疑わしいと考えています。

なぜなら、バランス型ファンドは非常に複雑な商品だからです。

更に自分で組み替えができません。

「初心者だからほったらかしで良い」というのはちょっと残念な考えであり、ほったらかしにしていたら何年経っても初心者のままです。

初心者であれば、株式、債券、不動産証券(リート)のファンドをそれぞれ国内と海外、海外も先進国と新興国で積立投資して値動きを観察してみると良いと思います。

この観察が投資の目を養えます。

バランス型ファンドはNISA向きか?

結論から言いますとバランス型ファンドでNISAはやめた方が良いです。
なぜなら、NISAの魅力は利益分が非課税になることです。
そのため、利益が多いほどNISAの恩恵にあずかれます。
利益の面からいいますと、バランス型ファンドは微妙です。

他のファンドが10パーセント以上のリターンをはじき出しているのに対して、2~3パーセント。

NISAの恩恵がちょっとしか受けられないというのが、バランス型ファンドをNISAでやるのをおすすめできない理由です。

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バランス型ファンドは、非常に難しい投資信託なので初心者は再検討しましょう

バランス型ファンドを購入する気マンマンでいるなら、一度考え直してみても良いのではないかと思います。

これから資産を形成するのならば、グロース型のものを多く組み込んで行かれることをおすすめします。

ひふみ投信はプロのファンドマネージャーが高いパフォーマンスで資産運用してくれます。

また、ご自身で投資信託を選んで分散投資しながら経済と投資を両方覚えるのも面白いです。

自分で色んなファンドを調べて見ると世界が広がりますよ。

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