ひふみ投信が2016年1月より行っている「全国ありがとうキャラバン」に参加してきました。
「全国ありがとうキャラバン」はひふみ投信を運用しているレオスキャピタルワークスが創業して13年、会社を黒字化できた感謝の気持ちを込めて無料で行っています。
全国47都道府県全てを回る予定。
私が参加したのは、神戸三宮。20県目だそうです。
雨が降りしきる神戸三宮。
日曜日の午前10時前。
席はガラガラかと思いきや、すでに150人くらい入る会場は満員状態。
びっくりしました。ひふみ投信、こんなにもたくさんの方がやっていらっしゃる。
お金に敏感な人たちは既に始めているのです。
今回お話をしてくれたのは、レオスキャピタルワークスでシニアマネージャーをしていらっしゃる八尾さんと営業部の吉原さん他1名の方。
ひふみ投信の銘柄選びの方針や株の基本的な考え方などを教えていただきました。
投資は、プロの方から直接教わるのが一番速いですね。かなり勉強になりました。
今回のセミナーの概要をレポートします。
また、ひふみ投信で一年間運用した生々しい実績を公開いたします。
参考になれば幸いです。
ひふみ投信とは?
ひふみ投信の経営理念は、
「資本市場を通じて社会に貢献します」
よりよい社会を作るための流れ(レオス)を興したいと願っています。
というものです。
レオスキャピタルワークスの「レオス」は、「流れ」だったのですね。
私はてっきり、ライオンズの「レオ」だと勘違いしていました。
画像参照元:埼玉西武ライオンズ
社長がライオンズファンで、付けた名前だと思いっきり誤解していました。ごめんなさい。全く関係無かったですね。
レオスキャピタルワークは、2003年創業。ひふみ投信は2008年に誕生しました。
ひふみ投信が誕生した年。奇しくもリーマンショックが起き、一時経営が危なかったようです。
しかし、現在ではひふみ投信のお客さんも2万人を越え、ひふみプラスは数万人。
運用資産残高も、2016年3月末では、レオスキャピタルワークス全体で1689億円。ひふみ投信とひふみプラスでは、1111億円まで増えています。
レオスキャピタルワークスの運用資産の中には、ノルウェイの年金運用資産も一部含まれています。
これまで、ひふみ投信の運用実績はすこぶる良く、投資家には最高3倍くらいのリターンを出していました。
会社事態はしばらく赤字だったようですが、2016年に無事黒字化。
華やかな実績の陰で社員の方々は一生懸命頑張っていらっしゃったようです。
ひふみ投信とひふみプラスとの違い
レオスキャピタルワークスの投資信託には、ひふみ投信の他にひふみプラスというものもあります。
ひふみ投信とひふみプラスの違いは、単純に販売の違いだけです。
基準価額の違いなど若干ありますが、ほぼ変わりません。
ひふみ投信は、運用会社であるレオスキャピタルワークスが直接投資信託を販売している直販の商品。
ひふみプラスは、銀行や証券会社が販売しています。
他の積み立て投資をやっている投資信託とひふみ投信の違い
現在日本では数千本の投資信託がありますが、他の投資信託とひふみ投信の違いは3つあります。、
- 1、直販投信
- 2、アクティブ運用
- 3、経営理念
1、直販投信
投資信託は、主に銀行や証券会社が窓口になって販売しているものがほとんどです。
銀行や証券会社が窓口になると、どうしても窓口の会社が販売することでメリットがあるものが売られがちです。
窓口のメリットとは販売手数料です。
そうなると、お客さんの利益よりも窓口の会社の利益が重視されます。
そのため、お客さんの利益の還元するためには、運用会社が直接販売した方が良いという考えでできたのが「さわがみ投信」です。
澤上さんの活動から、「だったらうちも直接やろうぜ」ということで、運用会社が直接販売する直販の会社がいくつか立ち上がりました。
セゾン投信やひふみ投信、コモンズ、鎌倉投信などです。
現在日本では直飯の会社は8社ありますが、どの会社も個性的で魅力的な会社ばかりです。
その中でも群を抜いているのが「ひふみ投信」なのです。
2、アクティブ運用かつ手数料が安い
直飯投信には、海外のファンドの代理店のようなところと、自分たちで株を選んで運用しているところの2種類があります。
海外のファンドの代理店のようなところは、ファンドオブファンドなどと呼ばれていて、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」などが代表的です。
一方、プロのファンドマネージャーが株を選んで運用しているところは、アクティブ運用と言い、ファンドマネージャーの力量が出ます。
なので一般的にはアクティブ運用のファンドは手数料が高めに設定されています。
しかし、ひふみ投信は手数料が安いです。
投資信託は、購入時と管理機関と売却時にお金がかかるのが一般的なのですが、ひふみ投信は、購入時と売却時にお金はかかりません。
管理手数料も1%くらいで、運用期間が長期になるともっと安くなる仕組みです。
なので、毎月積み立てる積み立て投資に向いていますし、莫大な資産がなくとも、月々1万円から資産形成ができます。
3、経営理念
投資信託は一般的にはテーマ型と呼ばれるものが多く、例えばヘルスケア企業の投資信託とか、シニア市場の投資信託とか、テーマで運用されているものが多いのですが、ひふみ投信は、経営理念をちゃんと持っています。
その理念が、「市場を通じて社会に貢献します」というもの。
成長する企業に投資し、更にひふみ投信に投資している投資家にも利益を還元する。
資本市場の良い面を最大限に生かしています。
レオスキャピタルワークス代表の藤野英人氏
レオスキャピタルワークスの創業者であり、代表の藤野英人氏は、かつてカリスマファンドマネージャーと呼ばれたほどの凄腕ファンドマネージャーです。
独自のノウハウを持ち、資本市場はもちろん、会社や人をよく見ています。その理念はものすごく勉強になります。
著書も
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。 22年勝ち残るNo.1ファンドマネジャーの超投資法
日経スタイルでもコラムを担当。
レオスキャピタルワークスのシニアマネージャーのお話
今回お話しいただいたのは、レオスキャピタルワークスのシニアマネージャーの八尾さんという方です。
八尾さんは、プロフィール
やつお ひさし。1990年、和光証券(現みずほ証券)入社。 三菱証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)を経て、2004年、オプティマル・ファンド・マネジメントに入社。同社では、インベストメント・アナリストとして活躍、約7年半に渡り、年間400-500社の取材を行なった。
2013年、レオス・キャピタルワークス入社。引用元:レオスキャピタルワークス
八尾さんのお話のポイントは、4点。
1、いい企業とは?
2、投資する企業を選ぶ基準
3、株価について
4、アメリカのシリコンバレーの企業のレポート
それぞれ詳細をお伝えします。
1、いい企業とは?
「いい企業」とよく言われるのですが、一般的に言われている「いい企業」とは、就職や就活で学生が就職したい企業のことです。
しかし、投資家にとっての「いい企業」は、成長する企業のこと。
時間とともに利益が増え、株価も上がっていく企業です。
そういった成長企業は、現在日本では中小企業が96%。大型企業は4%しかありません。
日経の上位30社の平均を表す日経トピックスコア30は、大手企業の平均。これらの企業は、チャイナショックを機に24%も下がっています。
しかし、その他の中小企業株は上がっています。
2、投資する企業を選ぶ基準
どんな会社に投資しているのか?その基準は、
- ビジョンミッション
- オーナーシップ
- インセンティブ
- コンスタントな収益
ビジョンミッションは、社長の強いメッセージ性を重視。ホームページで社長がシンプルでかつ強いメッセージを発しているか?を判断材料にしています。
オーナーシップは、その会社の役員や社員が当事者意識を持って働いているか?です。それぞれがどういう意識を持っているのかもポイントになります。
インセンティブは、その会社の社員へキャリアアップなどのご褒美を与えているか?
コンスタントな収益は、ビジョンミッション、オーナーシップ、インセンティブをカバーしなおかつ、コンスタントな収益を上げているか?を見ています。
そのために、実際に会社を訪問し、社長や社員に会って話を聞いて確かめているようです。
3、株価について
株価は、一株あたりの利益と株価収益率で決まります。
一株あたりの利益は実際に稼いでいる数字がでます。
この数字には情熱と工夫と頑張りが表れます。
また、株価収益指数は、マーケットの雰囲気や人気、金利や為替などに影響されます。
なので、一株あたりの利益を重視。
具体的に企業のどんな側面が判断の材料になるかと言えば、「設備投資」です。「設備投資」を積極的に行うのは、会社が事業に自信があり、1年後、2年後、3年後、利益が上がる自信があるからです。
この投資によって、その企業はどんな風に考えて何をしたいのか?企業のメッセージが出ています。
4、アメリカのシリコンバレーの企業のレポート
ひふみ投信は日本株だけの投資信託ではありません。国際株の投資信託です。
そのため、今後海外の株式にも投資する予定であり、その前調査に実際にシリコンバレーの会社を訪問したお話でした。
シリコンバレーには、Twitterやフェイスブック、アップル、スタンフォード大学など名だたる企業や大学があり、ベンチャーのメッカです。
シリコンバレーの会社と町で今後の市場を見てきたようです。
シリコンバレーの会社は、社会に貢献したいという強い志を持ったベンチャー起業家が集い、実際に社会に変革を興しています。
成長しているシリコンバレーの会社は、徹底した消費者目線。これは成長している日本企業とも共通している部分です。
日本で培ってきた投資のノウハウが、アメリカでも生きるかもしれない。
とうことでした。
実際にシリコンバレーやアメリカのどこの会社に投資するのか?それともしないのか?それはまだ未定だそうです。
ひふみ投信の運用結果とセミナーのまとめ
ひふみ投信は、積立投資や投資信託をするならとてもおススメです。
私は昨年(2016年)より1年くらいかけて、ゆうちょ銀行に預けていたお金を毎月6万円ずつひふみ投信に積立投資しました。
その結果、積立金のトータルが675000円に対し、評価額は762722円(2017年2月)。
今解約すれば、87722円の利益でおよそ12.9パーセントの利益です。
マイナス金利の時代、これだけのリターンをはじき出す金融商品ってそうそうないです。
(上記の画像の成績は2017年2月12日のものです)
今回、営業部の吉原さんによると、
「今後は基準価額を、5万円、10万円にしていきたい」
を目指しているようです。
因みに現在のひふみ投信の基準価額は、3万円くらいです。
今後、3倍くらいになる予定ですからとても楽しみです♪
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