積立投資(NISA)でインデックスファドを選ぶ場合、色んな人が色んなことを言うので、どうやって決めたら良いのか分からない。
他人のおすすめ通りに選んだけれど、本当にこれで良いのだろうか?
にわかに始まった、積立NISAで投資信託についてまだよく分かっていない人も多いのではないでしょうか?
そこで、金融のプロ3人に積立NISAを行う場合、インデックスファンドをどう選べば良いのかを教えてもらいました。
これであなたも積立投資に悩まなくなるかも知れません。
積立投資(NISA)、プロの視点によるインデックスファンドの選び方
もくじ
「投資はこの9本から選びなさい」などの著者であり、セゾン投信の社長である中野社長、「毎月5万円で7000万円つくる、積立投資術」の著者であるカンチュンド氏、モーニングスターの日本法人の代表取締役である、朝倉社長の著書より、インデックスファンドを選び方をご紹介します。
それぞれ考え方や視点が個性的で面白いですよ。
セゾン投信の中野社長による積立投資に最適なインデックスファンドの選び方とは?
信託期限は無期限であること
信託期限とは、そのファンド(投資信託)の有効期限です。日本ではその昔、投資信託と言えば5年くらいで終わるものが多かったようです。なので、投資信託を持っていても、損した時点で終了し、また別の投資支度を購入し、その手数料が証券会社の利益になっていたという歴史があります。
一方、アメリカやヨーロッパでは、70年~80年以上続いている無期限のものが多く販売されており、子や孫、その孫の代まで引き継げるような仕組みになっているようです。
分配金は再投資に回してくれる
投資信託の魅力の一つに「分配金」が受け取れるというものがります。「分配金」は必ずしも運用利益から出たものではなく、自分が投資したお金を取り崩したものを受け取っている場合が多かったようです。そのため、あっという間に投資金が底をついてしまい、預けたお金も無くなっていたということがありました。
投資信託の中には、実際の利益から分配金を出しているものがありますが、運用が悪くなると自分自身の資産を切り崩すことになりますので、分配金は受け取らず、「再投資」していくのが資産の増える速度が高くなります。
ノーロード(購入手数料無料)、低管理費
積立投資は、少額を毎月購入することになるので購入手数料は無料のものが鉄則です。更に、管理費もできるだけ低く、1パーセント未満。積立NISAは、この辺のコストに関しては徹底していますので、ほぼ全てが当てはまります。
運用資金が増え続けていて、尚且つ純資産残高が30億円以上のもの
運用資金が下がっていくものは、基準価額も下がっていきますので手を出さない方が良いです。更に純資産は30億円以上あると安心です。
銀行口座から「自動積立」ができるもの
積立NISAの商品を取り扱っている証券会社や販売会社はほぼ全て「自動積立」できます。
「テーマ型」は短期向け、長期投資には向かない
「テーマ型」とは特定の業界や市場に絞った銘柄を集めたもので、流行りすたりがあります。短期で預け入れるならば、盛り上がっている時に利益が出ますので良いですが、長期で見ると、流行が去ってしまった後は下がる一方なのでやめておいた方が良いです。
今なら、「フィンテック」や「バイオ」「EV」関連ですね。
ターゲットイヤーファンドや地域限定、特定の企業グループ、外債ファンドも積立投資に向かない
これらのファンドは、融通性が利かないという点で避ける方が良いようです。
インデックスファンドをバラバラに購入するよりバランス型ファンドが手間いらずでおすすめできる
投資の初心者は、「株式」「債券」「リート」「国内」「海外」などのインデックスファンドを別々に購入して、組み合わせるよりも、元々これらのファンドが一つに組み込まれたものが簡単だから良いよという考えです。
それで、セゾン投信の「セゾンバンガード・グローバルバランスファンド」などを含んだ9本をおススメしています。
カンチュンド氏による積立戦術を行うためのインデックスファンドの選び方とは?
「毎月5万円で7000万円つくる 積み立て投資術」の著者カンチュンド氏による、インデックスファンドの積立のやり方をご紹介します。
ノーロード(手数料無料)のインデックスファンド
購入手数料が無料(ノーロード)のインデックスファンドをイチオシしています。
信託報酬が低い(管理費安い)
更に、購入手数料が無料(ノーロード)のインデックスファンドの中でも、管理費が安いものが対象です。
ポートフォリオは自分で組み合わせる
複数のインデックスファンドを自分で組み合わせてポートフォリオを作成することを推奨しています。
世界の四大資産に投資する
カンチュンド氏によると、「世界の四大資産」とは、「日本債券インデックスファンド」「海外債券インデックスファンド」「日本株式インデックスファンド」「海外株式インデックスファンド」のことです。これらのファンドを最適に組み合わせてポートフォリオを作ります。
三層構造
世界四大資産のポートフォリオは、「三層構造」にします。カンチュンド氏による「三層構造」とは、1、「株式・債券」、2、「国・地域」、3、「安全資産・リスク資産」です。
年に1度見直しをする
自分で組み立てたポートフォリオは、一年に一度、見直します。
モーニングスターの朝倉社長、「積立NISAはこの7本から選びなさい」によるインデックスファンドの選び方とは?
モーニングスターの朝倉社長による、積立NISAの選び方」のポイントはかなりざっくりしています。
ノーロード(購入手数料無料)、信託報酬(運用管理費)低い
購入手数料が低く。管理費が低いのが最低限の条件です。しかし、積立NISAは、手数料に関して条件をクリアしたものから選ばれているのであまり悩む必要もないかと思います。
原則としてインデックスファンド
朝倉社長は、積立NISAを選ぶ基準としてインデックスファンドを押しています。その理由は、
「優れたアクティブファンドを選び出すのは手間がかかりますし、さらに優れた運用を継続できているかどうかをウォッチし続ける必要があります」
「多くのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」
ということです。
おすすめは、株式100パーセント
更に、朝倉社長の選ぶ基準は、100パーセント、株式のインデックスファンドです。そしてその内訳は、「国内株式20パーセント、先進国株式50パーセント、新興国30パーセント」の配分です。
プロたちの共通する積立投資(NISA)による最良のインデックスファンドの条件とは?
三人が一致した条件が、下記の3点です。
- 手数料が安い
- 世界に分散投資
- 純資産が増え続けている
プロ三人が口をそろえて言っているのですから、この条件は外せませんね。
プロたちの意見の分かれるところとは?
インデックスファンドで積立投資する考え方で、三人の意見が食い違う点は2点ありました。
1、債券についての長期投資への考え方
中野社長とカンチュンド氏は、債券も含めた世界の経済に投資することを推奨していますが、朝倉社長は、「債券は長期投資に向かない」という考えです。
実際私の持っている債券ファンドもこの通りです。
3年以上、原資を割り込んでいます。
2、バランス型ファンドか自分で組み合わせるか?
インデックスファンドの中でも、バランス型ファンドについての考えたプロの三人は、全く違います。
バランス型ファンドとは、「株式」「債券」「リート」などの資産を「国内」「国外」に分散したファンドを投資会社が最適に組み合わせて1つのファンドとして販売しているものです。
バランス型ファンドを推奨する、中野社長は「簡単パッケージ」と呼んでおり、セゾン投信の主力ファンドである「セゾンバンカード」はまさしくバランス型ファンドです。
カンチュンド氏は、「株式」「債券」「国内」「国外」の4大資産を組み込んだポートフォリオを自分で設計して毎年組み直していくことを推奨しています。
また、朝倉社長は、「債券」を除外して、「株式」100パーセントの資産を「国内」と「国外」で分散投資することを推奨しています。
まとめ
結果的に、どれが正しくて、誰のやり方がリターンが最大になるか?などは分かりません。プロの考え方を参照にして、自分自身で最適なものを選び、改善していくのが一番良い組み合わせになります。
積立投資は、タイミングやファンダメンタル、テクニカル分析など不要で、あまり難しいことはありません。基本的なことを覚えて積立ながら改善していくと良いですね。
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