「アクティブ型ファンドってどうやって選べばよいのかしら??」
ひふみ投信で、アクティブ型のファンドに魅力と可能性を感じて第二のひふみ投信を探していました。
しかし、どうやって選んで良いのか正直よく分からず挫折。
日本で販売されているファンドだけでも6000本あるんです。
更に日々新しいファンドが発売されています。
探している間に資産形成の大事な要素である「時間」が失われ、資産は増えないどころか減っていく一方。。。
そんな絶望的な状況の中。
モーニングスターの朝倉社長より、アクティブファンドの選び方と判断基準を教えていただきました。
モーニングスターとは、投資信託の評価会社。
そこの社長でありますからファンドについては日本中の誰よりも知り尽くしているのです。
そんな朝倉社長の教えをシェアさせていただきます。
アクティブ型ファンドの選び方
アクティブ型のファンドは、商品によって種類や特徴が様々。
ファンド名も特殊で、「ハイイールド」や「分配」、更に横文字が並び、投資初心者にとって「怪しさムンムン」ではないでしょうか?
そんなアクティブ型ファンドを選ぶ基準は、3点。
- 過去の運用実績
- ポートフォリオ
- コスト
それぞれ詳しく見てみましょう。
過去の運用実績
過去の運用実績が上位であることが必須ですが、その基準となる数値として
1、トータルリターン
2、シャープレシオ
があります。
1、トータルリターン
トータルリターンは、実際に預けたお金がどれくらい増えたか?です。
更に、1年、3年、5年、10年など長期的な数字を見ます。
例)ひふみ投信とセゾン投信の「資産形成の達人」のトータルリターン
2、シャープレシオ
シャープレシオは、価格変動に対するリターンの割合です。
投資ファンドは価格が変動するリスクがあります。
リスクよりもリターンが上回れば、損する可能性は低くなります。
シャープレシオを出す式は、
この式から出た数字が、1よりも大きくなれば、そのファンドは損する可能性が低くなります。
数字が、2、3など大きくなるにつれて損する可能性はどんどん低くなります。
例)ひふみ投信とセゾン投信の「資産形成の達人」のシャープレシオ
ポートフォリオの中身
投資ファンドは、複数の株式や債券、リートなどが組み入れられています。
この組み入れをポートフォリオと呼んでいます。
アクティブ型ファンドのポートフォリオは、そのファンドの目的に合うように設計されています。
例えば、資産をできるだけ減らさない目的ならば、その目的に合う株式や債券、リートを組み入れます。
また、資産をできるだけ増やす目的ならば、その目的に合う株式や債券、リートを組み入れます。
その組み入れはファンドマネージャーによって設計されています。
そのため、アクティブ型のファンドは、インデックス型のファンドよりも手数料などのコストが多くかかります。
インデックス型のファンドは、指数に連動しているファンドなので機械的に組み込まれているためコストはほとんどかかりません。
しかし、中にはアクティブ型ファンドなのに中身がインデックス型のファンドとほとんど変わらないものがあります。
インデックス型と同じようなポートフォリオであれば、わざわざコスト高のアクティブ型のファンドを購入する必要はありません。
安いインデックス型ファンドやETFを持っている方が資産は増えます。
なので、アクティブ型のファンドを選ぶときは、ファンドの中身はどうなっているのか?
健康を気にしている人が加工食品を買う時に「どんなものが入っているか?」をチェックするようにファンドの中身も厳しく確認しましょう。
例)国内中小型アクティブファンドとインデックスファンドの組み入れ資産の比較
ひふみ投信(国内中小株式のアクティブ型ファンド)
(2016年12月公開の目論見書より)
たわらノーロード 日経225
(2017年1月公開の目論見書より)
ひふみ投信と同じカテゴリーのインデックスファンドである「たわらノーロード日経225」には、主要な資産に同じ資産は組み込まれていませんでした。
例)先進国株式のアクィブ型ファンドとインデックスファンドの組み入れ試案の比較
セゾン投信・資産形成の達人(先進国株式のアクティブ型ファンド)
(2016年9月公開の目論見書より)
SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド
(2017年1月公開の目論見書より)
セゾン投信の資産形成の達人は、世界の株式ファンドが主な組み入れ資産です。なので同じカテゴリーの先進国株式のインデックスファンドである「SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド」とのダブりはありませんでした。
厳密にもう少し調べるとするならば、セゾン投信の資産形成の達人に組み入れられている株式ファンドのそれぞれの中身のチェックもしておいた方が良いですね。
例)
コスト
アクティブ型ファンドは、ファンドマネージャーの知性や労力が詰まったファンドで、投資のプロにお金をおまかせするわけですからコストは高くなります。
しかし、どこまでならコストは高く、どれくらいならば安いのか判断が分かりません。
この判断基準は、そのファンドの同じカテゴリー内の平均と比較するのがポイントです。
ファンドのカテゴリーとは、一般的には次のように分類されています。
国内株式
国内中小株式
国内債券
国内リート
先進国株式
先進国債券
先進国リート
新興国株式
新興国債券
新興国リート
バランス型
例)
海外資産に投資するファンドの米国モーニングスターの評価の基準
米国のモーニングスターでは、もっと厳しい基準を付けています。
5項目
米国のモーニングスターで評価基準にしている項目は、
- 運用実績
- 運用プロセス
- ファンドマネージャー
- 運用会社
- コスト
の5項目で、これらを総合的に判断して、「Gold」「Silver」「Bronze」などで判定しています。
ファンドマネージャーの自己運用
また、海外ではファンドマネージャーがそのファンドに自己資金をどれだけ投じているのか?も公開されています。
ファンドマネージャーが自分の資産を運用できないファンドに誰もお金を託したくはないです。
日本ではまだそのような公開はありませんが、ひふみ投信の藤野社長はご自身の資産をひふみ投信に託していると言っていました。
モーニングスターファンドオブイヤーでランクインしたファンド
モーニングスターで毎年行われているファンドオブイヤーでは、アクティブ型のファンドから、これらの判定基準により、優秀なファンドを選んでいます。
これらの実際の判定については、また後日レポートします。
お楽しみに!
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