お金と暮らす 米国株と家計簿

元生保レディは見た、生命保険の裏話

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「こんにちはっ!」
って昼休みになると甲高い声で明るく元気にやってくる生保レディ。
私も以前やっていました。私は声が元々低いので、ぼそっと「こんにちは」と言っていたのですが、先輩から「暗い」だの「辛気くさい」だの言われていました。
「こんにちはっ」一言がこんなにストレスになるなんて考えてもいませんでしたが、努めて明るく元気に振る舞って仕事はやっていました。

昼休みで閑散としたオフィスの机に飴を配ったりして、「○×生命のマネマネが来ましたよ」という痕跡を残したり、めぼしいお客さんに生命保険の設計書を作って説明したりしていたのでした。

生保レディのお仕事

生保レディ当時の私の仕事は、保険契約を新たにする新規顧客の開拓と既存客のフォローでした。

新規開拓は精神的にキツかった

新規顧客の契約を取るために、会社から言い渡された担当職域(企業)に出入りし、アプローチしたり、雑居ビルに飛び込んで見ず知らずの人たちにアプローチしたり。今ではそんな勇気は全くありませんが、かなり精神的にタフでないとできないようなことをやっていました。

私もよくやっていたと思うのですが、そんな見ず知らずの私がすすめる保険に加入する人もよく契約してくれたなと。

精神的にキツい仕事ではありましたが、そんな奇特なお客様のおかげで何とか頑張れていました。

問題は既存客へのアプローチ

新規顧客開拓は、新しく保険に契約してくれるので、当時お世話になっていた保険会社とは何のしがらみもない状態で問題ありませんでした。

問題は既存客。
その会社と契約しているお客さんへのアプローチでした。

既存客へのアプローチは大きく分け3つありました。

1つは、既存客が転居したり名前が変わったり、会社が変わった場合の変更手続き。
2つ目は、既存客が病気したり怪我をして入院した場合の支払いのフォロー。
3つ目は、既存の保険の見直し。

1つ目と2つ目のへこう手続きと保険支払いのフォローには、実は生保レディは一銭もマージンがありません。

その会社で働いているんだから、フォローして当然だろうと思うのが普通ですが、生保レディは、会社からは、最低限の基本給に契約してもらったら発生する歩合給プラス自宅から会社までの交通費しか支払われません。

一般の社員とは別扱いです。顧客のフォローのために使った交通費の請求はできませんから、生保レディの自腹になります。

生保レディは毎年確定申告もしなくちゃいけない。

生保レディは、その会社の社員のようで社員ではありませんでしたから、毎年確定申告を行わなくちゃいけませんでした。

転換契約はできるだけやらない方が良い

顧客のフォローは会社と生保レディの間の話で別に良いのですが、問題は会社が、既存客へ既存の契約を転換(乗り換え)させようとする場合です。

既存の契約を見直すのは別によいのですが、それを既存の契約よりも契約者にとって明らかに不利だろうと思われるものを、しれっと「こっちの方が新しいし、良いですよ」と進める場合です。

「保険なんて複雑でややこしい」と考えているお客さんは、軽々と印鑑を押しちゃって契約してしまうのですが、かなりもったいないことをしています。

生保レディは、契約をもらえばこっちのもの。

「しめしめ、バレなくて良かった」程度に考えているケースが多いです。

年利6パーセントくらいで運用されていた終身保険を、全く貯蓄性の無い保険に契約させられたお客さんも数知れず。

会社と生保レディが潤い、契約者は損する

会社と生保レディが潤い、契約者は損して、「それで何が悪いの?」

こんなセリフを堂々と言えるくらいの神経の図太さがないとできない仕事ですね。

最初に数字ありき

仕事は、自分が儲けるため、稼ぐためにするのでそれはそれで良いのかもしれません。

会社は、その契約者がどうであろうと無関心です。

まずは会社から与えられた目標数字があり、その目標数字を達成するために生保レディは動いています。

数字を埋め合わせるために、保険の提案書をバンバン配り、見込みとなるお客さんにあの手この手で説き伏せ、契約にこぎ着ける。

「あなたに最適なライフプラン」と称して、自分たちの目標達成数字のことが頭から離れない。

これが現実でしたね。

保険の無料相談が良いのか?

複数の保険会社の商品を選べる、保険の無料相談が出てきたときは、画期的だと思いました。

お客さんのライフプランに合わせて複数の会社の商品からピックアップして商品を紹介するスタイルは、1社の商品しか進められない生保レディに比べて、お客さんの側に立った提案をできると考えていたのでした。

実際に私も保険相談やりました。

私は以前、主人の保険を見直す時に、複数の保険の無料相談を受けました。 なぜ、複数の無料相談を活用したかというと、どこに相談したら良いの...

残念、保険の無料相談にもデメリットが。。。

複数の保険の無料相談を受けたのですが、どこも同じような提案しか出してこなかったんですね。
パソコンに必要事項を入力して出してくるので、同じ内容を入力すれば同じものしか出てこないからだと思っていました。

しかし、どうやら、無料相談のサービスでも、バックマージンの高い会社の商品をすすめているようです。

お客さんのメリットよりも、会社のメリットですね。

となると、保険に加入するなら自分で勉強して加入するのが一番自分にとって最適なものを選ぶことができます。

生命保険は自分で選ぼう

保険は実はあんまり難しくありません。もの凄く単純です。色んな決まり事が複雑に見せているのですが・・・

家計を節約するならば、生命保険の見直しはとってもやりがいがあります。 なぜなら、毎月定期的に「ガバッ」と出て行くお金を、バッサリと...

必要最低限だけに加入するか、あとは加入しないという選択ですね。

うちは、子どもが大きくなるにつれて必要補償額も減るので、保険金も一緒に減っていくタイプのものを加入しています。

月々5千円で、掛け捨ての定期保険です。

食費、雑費、電気、水道、ガスなどの毎月変動する支出は、細々したことの積み重ね。 スーパーのはしごや、チラシの比較、小まめに家の中の電気や水...

保険は知れば知るほど、一般のサラリーマンであれば、これくらいシンプルで充分ではないかと。

それぞれのおうちの価値観を持って保険は加入することを強くおすすめします。

保険会社にお任せするのだけは止めておいた方が良いですね。

元生保レディからの忠告です。

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