家計を節約するならば、生命保険の見直しはとってもやりがいがあります。
なぜなら、毎月定期的に「ガバッ」と出て行くお金を、バッサリとカットすることができ、
年間数十万円の節約が可能だからです。
うちは、月々3万円くらいの生命保険の支払いを月々5千円までに落としました。
年間30万円くらいの節約に成功したのです!
光熱費や食費を削ってもここまで大きく節約することは難しいですが、
生命保険ならば、書類一枚で済みますので試してみることを激しくおすすめします。
生命保険の見直しのポイントは。。。
保険の仕組み
生命保険は一見複雑そうに見えるのですが、
実はとても単純な仕組みなのです。
生命保険の種類は3種類しかありません。
「終身保険」、「定期保険」、「養老保険」です。
「年金保険」というものもありますが、それは厳密には生命保険ではありません。
生命保険は、亡くなった時に保障されるもの、だからです。
年金保険は、老後の貯金です。
さて、3種類の保険をそれぞれ解説しますと、
「終身保険」
終身保険は、一生涯にわたって保障してくれるものです。
死亡保障額は、一生涯変わりません。
以前は利率が良かったので、貯蓄代わりに加入されるケースが多かったようです。
保険料が若干高めですが、払い込みが終了時には、
トータルで支払った掛け金よりも増えています。
現在は、相続税対策に加入されるケースが多いようです。
「定期保険」
定期保険は、一定期間にわたって保障してくれるものです。
子どもが大人になるまでの責任のある期間だけ保障してくれます。
一般的に、”掛け捨て”と呼ばれ、保険料は安いです。
満期(保障期間終了時)になっても支払った保険料はほとんど戻りません。
「養老保険」
形は定期保険のようですが、満期(保障期間終了時)に満期金がもらえます。
以前は利率が良く、トータルの払込保険料の2倍くらいの満期金があったのですが、
現在は、払込保険料と同じくらいか、それよりも少ないです。
定期付き終身保険に注意せよ
一見、「終身保険」と勘違いしてしまう保険に「定期付き終身保険」というものがあります。
「定期付き終身保険」は、「定期保険」と「終身保険」が組み合わさったもので、
保険料のほとんどが、「定期保険」の部分に充当されます。
「終身保険」だと思っていて、満期時を楽しみにしていたのに、戻ってきたお金が雀の涙だったという加入者も多いようです。
更に、「定期付き終身保険」で注意したいのが、「更新型」と呼ばれるもの。
「更新型」は、加入してから10年後または15年後に保険料が上がります。
同じ保障を続けたいと希望した場合、更新時には2倍くらいの保険料に跳ね上がっています。
特約に注意
生命保険の契約時には、この他にも、多種多様な「特約」を付加してきます。
代表的なものに「重度障碍者特約」や「重度疾病特約」、「災害特約」、「三大疾病特約」などがあります。
これらの特約の支払い事例は実は、死亡時の支払い事例よりも少なく、ほとんど契約の意味をなさないものが多いということです。
なので、余計な特約は全て外してしまいましょう。
保険に加入する目的を明確にせよ
生命保険は、万が一の保障だけでなく、貯蓄機能や医療保障もありますので、一度にいろんな機能を兼ね備えているように見えますが、実は、貯蓄機能や医療保障については、生命保険は他の商品と比べると見劣りがすることがほとんどです。
貯蓄機能に関しては、自分のお金なのに長い期間、自分で動かすことができません。
途中で引き出そうとすると、解約という手段か、契約者貸付という手段を取ることになり、支払った額よりも少ない額が戻るか、自分のお金を利子を付けて借りるという理不尽なことをしなくてはいけません。
なので、生命保険に貯蓄機能を期待するのはやめた方が良いと言わざるをえません。
また、医療保障については、単体で加入できる医療保険よりも見劣りがするケースが多々あります。
なので、医療保障も、生命保険に付加するのはやめておいた方が良いです。
解約すると損?
「保険を解約したい」と言うと、保険会社の営業マンがやって来て「解約すると損ですよ」と言われることが多いです。
しかし、解約して損するのは、契約者ではなくて、保険会社だったりします。
例えば、「定期付き終身保険」のようなものに、長期間お金を払い続けてしまうと、契約者には何のメリットもありません。
「解約して損」というケースは、高利回りの時に加入した、終身保険や養老保険です。
バブル期や利率の良い時代に加入した終身保険や養老保険は、2%~くらいの利率が保障されているので、解約してしまうと損です。
このような保険に加入していて、支払いが困難になってしまったら、「払い済み」という手段を取るのがベストです。
払い済みとは?
保険の払い済みは、保険料の支払いをストップはしますが、契約時の利率は保障され、払い込み終了時または満期時には、支払った保険料に利子が付いて返ってくるものです。
この方法は、保険会社には何のメリットもありませんので、一般的な営業マンに相談しても教えてもらえないことが多いです。
しかし、自分で保険会社に電話をして、「払い済みにしたい」と申し出れば、手続きは簡単にできます。
支払方法でさらに節約
保険料の支払い方法は、月払い、半年払い、年払いとありますが、
年払いが一番お得です。
生命保険の見直しに踏み込めない理由
生命保険の見直しをすればずいぶん節約できるのに、踏み切れないことが多いようです。
なぜなら、義理人情で加入しているというケースが多いからです。
うちでも、主人は生命保険の見直しにはとても消極的でした。
会社に出入りしている某保険会社のセールスレディが、
社内の人間関係をガッチリと押さえていて、
社員のほとんどが彼女の保険に加入している手前、
自分だけ保険を変えることに激しく抵抗していました。
親せき、または学生時代の先輩が「生命保険を始めた」などと言って、
大人の断りを入れるのが賢明ですね。
生命保険は比較して入る時代です
生命保険は、比較して加入する時代です。
以前は、大手の保険会社の保険を営業マンまたはセールスレディに勧められ、彼ら彼女たちが所属する会社の保険に加入するというものでしたが、
現在は、複数の会社の商品を組み合わせて加入するというパターンに変わっています。
複数の商品の取り扱いをしている窓口や、フィナンシャルプランナーが最適の保険を組み合わせてプランを提案してくれます。
そこには義理人情は一切ありませんし、嘘偽りもありません。
嬉しいことに無料でプロに相談できるのです。
うちも、複数の窓口やプロのフィナンシャルプランナーに相談して、最適なものを選びました。
その結果が、年間30万円近くの節約になったのです。
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