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積立NISA、ランキング! 2018年、売れ筋銘柄(ファンド)はどれ?

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積立NISAが始まって、3ヶ月が経過。
「一体、他の人たちは、どんなファンドに投資したのか」について、ご興味ありませんか?

一般的なファンドの売れ筋ランキングは全く気になりませんが、積立NISAに関しては、どんな銘柄が選ばれているのかとても興味ありましたので調べてみました。その結果、とても面白いことが分かりました。

積立NISA売れ筋ランキングの裏付け

データの裏付けについては、モーニングスターの調査結果(2018年資金流入調査)を参考に致しました。

積立NISAインデックスファンドの人気トップ10

この結果を見てまず驚いたのは、野村證券の営業力です。トップ1の「野村インデックスファンド・225」は、2位以下の他の日経225指数をベンチマークしたファンドと中身はほぼ変わりません。

それなのに、手数料は他のファンドよりも高めです。
手数料高めでも第1位に輝いたということは、やっぱり老舗証券会社の顧客網と営業力。営業マンが一斉に動いたと推測されます。

一方、銀行については、積立NISAは何のうまみもないから積極的に販売していないようです。ある人が銀行に積立NISAについて窓口で相談すると「おすすめしません」ときっぱりと断られ、それ以降、積立NISAは、あまりよろしくないファンドなのだと思い込んでいるようです(自サイト調べ)。

それと、国内株式信仰が根強い印象を持ちました。
第1位から第4位までのファンドは、いずれも日経225をベンチマークしています。日経225というのは、日経平均株価が代表的な225銘柄を集めたものです。

組み入れ銘柄のトップ10は下記の通りになっています。

参考までにトップ4位までの各社「日経225インデックスファンド」2018年4月時点での組み入れ銘柄をご紹介しておきます。(全部同じです)

野村インデックスファンド日経225

ニッセイ 日経225インデックスファンド

eMAXIS 日経225インデックス

SMT 日経225インデックス・オープン

*すべて、2018年4月度の目論見書参照。

積立NISAアクティブファンドの人気トップ10

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アクティブファンドでは、「ひふみ」が、「ひふみプラス」「ひふみ投信」ともに第一位です。「ひふみプラス」と「ひふみ投信」は、マザーファンド(お母さん)が同じですが、販売先が違うために名前を変えています。

ひふみ投信

ひふみ投信を始めてからこれまで毎月評価額の記録をつけていました。 元々「正しい家計管理」の本で、「財産目録というノートを1冊用意して、...

「ひふみプラス」は、証券会社などで購入でき、「ひふみ投信」は、運営会社から直接購入できます。

また、何気に手数料が高いファンドも人気があり、「コスト面」は意外と重視されていないという印象を受けました。

ここにも野村證券ファンドが食い込んでいるというのは、やはり販売網と営業力の強さを感じます。

積立NISAインデックスファンドとアクティブファンド合算したトップ10

*上記ファンド名の緑色が「アクティブファンド」、茶色が「インデックスファンド」です。

インデックスファンドとアクティブファンドを合わせて、第1位なのはアクティブファンドの「ひふみプラス」と「ひふみ投信」でした。

積立NISAについては、「初心者はインデックスファンドを買いなさい」という教えを説く本が多数出版されていたので、当然インデックスファンドがダントツ一位という結果になると思っていました。

なので、アクティブファンドの「ひふみ」がトップというのは意外な結果でした。

この数字から見えるのは、積立NISAを始める人の多数は、投資の経験のある人たちが多数を占めているのではないかと考えました。

しかし、もしそうならば、日経225をベンチマークしたファンドを選ぶ人たちが圧倒的に多いのはなぜ?。この日経225ファンドが人気だというのは、投資を始めてまだ浅い人たちも意外と多くいる、ということかも知れません。

ただ特筆すべきことは「ひふみ投信」や「セゾン投信」などでは、積極的に投資についての勉強会を定期的に開催していることです。

セゾン投信

積立投資をセゾン投信で始めようとしてパンフレットを取り寄せたとき。一番悩んだのは、「セゾン資産形成の達人」か「セゾンバンガードグローバルバラ...

投資について、何も知らない状態でも、勉強会に参加することで、その会社のファンドに対して興味関心を持ち、実際に投資するという行動に出た可能性は高いと考えます。

積立NISA売れ筋ランキングの結果を見て

国内株式への信頼がまだまだ厚いなと感じました。その代表格である「日経225」については、中身をちゃんと確認した人たちがどれだけいるのか?この辺も調査してあると面白そうですね。

また、今年に入って2月くらいに、積立NISAに関する調査をしました。
100人という、少ない母数でしたが、その中で「積立NISAを始めた人」は1人もおらず、「その存在すら知らない」と回答する人たちが多数を占めていました。

確かに積立NISAは、テレビコマーシャルでも宣伝していませんし、銀行や保険の窓口でもすすめられることありません。

積立NISAは、銀行にとってはうまみはないし、保険の販売員やFPは積立投資を販売することができません。

やはり、大手証券会社の販売網と営業力が健全だと改めて分かりました。

結果、証券会社に何の接点もない人にとって積立NISAは、認知される可能性が極めて低い制度になっています。

日本国民であれば、誰しも甘受できる税金の優遇制度なのに、知らない人たちがたくさん存在するということです。

税金の支払いは、問答無用で徴収されますが、税金がお得になる制度については、積極的に調べないと、誰も教えてくれません。

情報の格差が将来的の資産形成の格差につながっていきます。皆が同じ額の年金をもらっていた時代は、もうとっくに終わったのです。

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