先週は、子どもの学校と塾の個人面談ありました。
どっちの先生も同じことを言われました。
『大人しくてよく頑張っている』
うちの子は勉強は嫌いだし苦手。頭も普通。
だからムリに良い学校など行かせることなど考えていないのですが、子どもが急にやりたいことを見つけて、進学を希望した場合の教育費をと積み立てをして準備しておりました。
そんな折、国立大学の授業料が年間100万円近くなるという先日の報道を見てびっくり。
教育費は当初の計画よりも大幅アップ。全然足りておりません。
学費は自分で払ってもらいたい
子どもの教育費を使い込んで、学費は自分で払えなんてひどい母親です。
本当にひどい母親なので、私のようにはなって欲しくないという思いで子育てをしています。
だから子どもに厳しい。
だんだん子どもの知恵がついてきて、「お母さんは自分に優しく人に厳しい」と言って、私の言うことなど聞かなくなってきました。
親の顔丸つぶれです。
子どもに理想やあるべき姿を押し付けても、親がだらしなかったら逆効果。
私を反面教師として育ってほしいと願うばかりです。
大学の学費は自分で払った方が良いと考える理由
私は学生時代、親に学費を全額支払ってもらった上、仕送りもしてもらいました。
仕送り額は月に10万円くらいありましたが、「足りない」だの「少ない」だの文句を言っていました。
他にもっともらっている親と比較して、「もっと仕送りして」と言ったこともありました。
学生時代の私の周りには結構お金持ちの子が多く、
開業医の子どもで月に30万円もらって、「使い切れなくて困る」と言っていた子や、
親が資産家で、親のクレジットカードをもらって、好きなだけ買い物していたりしていた人などがいました。
もちろん、そうではない子の方が圧倒的に多いのですが、私はそういう親にお金をたくさんもらっている子と自分を比べていました。
うちの親は、田舎の工場のパートで時給数百円で朝から晩まで働き、そのお金を私に送っていたのでしたが、親の苦労など意に介せず、私はそれが当たり前だとすら考えていたのでした。
私はどんどん傲慢になり、勘違いな人間になってしまいました。
大学の学費を自分で支払った広尾のお嬢様
社会人になってから同僚だったSさんは、大学の授業料を全額自分で支払ったと聴いてびっくりしました。
彼女は東京の広尾に自宅があるお嬢様。
なのに、下町のちゃきちゃきした姉御肌の雰囲気で、情に厚く、堂々としていていました。
社会的な礼儀もわきまえ、周りからの信頼も厚く、仕事もできました。
彼女から見たら私は甘ったれた人間です。
甘ったれた人間と自立した人間どっちが社会的に価値があるか？
私のような甘ったれた人間とSさんのように自立した人間。どっちが社会的に価値があるか？と言えば一目瞭然。
自立した人間の方が圧倒的に価値があります。
私は散々社会に迷惑をかけて生きてきましたから、それが原因でいらぬ苦労もしました。子どもにはそうなって欲しくないと考えているのです。
お金は価値のある方に流れる
お金は価値との交換ですから、自然と価値のある方に流れます。
お金の量は自分の社会に与えている価値の量と単純に比例すると考えています。
なので、貧乏であること、お金がないことは社会に対して何も与えていない証拠。何らかの価値を社会に与えるためには、自立した人間である必要があると、自分の経験や周りの人たちを見て常々そう思っています。
私と同じ道を歩いて欲しくないから、子どもに厳しくしていますが、まずは自分がお手本を見せてあげないと説得力が無いですね。これからでも遅くないと信じて、生き恥をさらしながら頑張るしかないです。
お金ときちんと向き合うことは社会ときちんと向き合うこと
家計管理を真面目にやっていると、お金の流れ一つ一つにずっしりと重みを感じます。これまでずっと放置していた自分を激しく反省。社会から与えてもらうばかりで何も社会に与えてこなかったことも反省。
今までの私は両生類か爬虫類のようなもの。
教育費をつぎ込んでも、両生類や爬虫類にしかなれなかったらかなり悲しい。子どもには、社会ときちんと向き合ってお金を稼げる人間に育ってほしいと自分の反省から痛切に感じたのでした。
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