ファンドラップのCMが目に付きます。
退職金狙いなのでしょう。ミドルエイジな男性に響くものが多いですね。
CM効果でファンドラップ口座の開設も鰻登りに増えここ5年で15倍も増えています。
画像元:モーニングスター
証券会社にとってはホクホク。
だけど、ファンドラップってCMで言っているように、本当に契約者のお金を「手堅く資産運用」してくれるのでしょうか?
証券会社や銀行などファンドラップの特徴
ファンドラップは、資産を証券会社や銀行に預けて運用をお任せするというもの。
証券会社や銀行には資産運用のプロに任せるので、手間や労力不要だしリスクはカバーしてくれるしとても魅力的なサービスです。
しかし、そのためにはコストが発生します。コストが資産の増加を上回れば預けるだけでお金が「減る」という不都合な現象がおきてしまいます。
アイザワ証券
アイザワ証券の「アイザワファンドラップ」は手数料は、年率最大で1、620%、信託報酬は税込みで年率最大1、729%です。
「アイザワファンドラップ」はファンドの評価会社であるモーニングスターグループの「モーニングスターアセットマネジメント」より信託受託を受けています。
いちよし証券
いちよし証券のファンドラップ「ドリーム・コレクション (標準コース)」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.9872%投資信託の信託報酬は税込みで年率最大2.6352%です。
「ドリーム・コレクション 」は、標準コースと金利配当重視コースがあり、契約者のリスク水準を鑑みてコースを選ぶことができます。
SMBC日興証券
SMBC日興証券のファンドラップ「日興ファンドラップ (日興ファンドラップ一任型)」は、投資顧問料などの手数料が年率1.296%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大2.685%程度です。
「日興ファンドラップ (日興ファンドラップ一任型)」は、一年に一度、各投資先の分析と評価を行い資産配分の見直しを行ってくれます。投資対象の投資信託は、エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・アセット・マネジメントのファンドです。
日興ファンドラップに組み込まれる投資信託は手数料が割高。ヨーロッパでも歴史と伝統のあるファンド会社ですがわざわざその会社を選んで高い手数料を支払う意味はあまりないかもしれません。
大和証券
大和証券のファンドラップ「ダイワファンドラップ」は、投資顧問料などの手数料が年率1.512%、投資信託の信託報酬は税込みで年率0.77~1.41%です。
「ダイワファンドラップ」は、CM効果で野村証券に次ぐ残高です。100種類以上の運用スタイルから自分の生活に合った運用ができます。大和ネクスト銀行とも連動しており、定期預金の金利が優遇されます。
東海東京証券
東海東京証券のファンドラップ「東海東京ファンドラップ」は、投資顧問料などの手数料が年率1.62000%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大1.506%程度です。
「東海東京ファンドラップ」は運用資産の損失拡大を防止するため、運用資産の評価額が運用コースごとに定められた下落率に達した場合、自動的に運用を停止し換金するストップロス機能を設定できます。
野村証券
野村証券のファンドラップ「野村ファンドラップ (バリュー・プログラム)」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.7064%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大1.35%±0.70%です。
「バリュープログラム」は、ファンドラップ口座残高では日本一です。日経平均株価などの指標をベンチマークしたインデックスファンドで運用しています。最低投資金額が1千万以上でアクティブファンドで運用が行える「プレミアプログラム」があります。
インデックスファンドで運用するのであればETFやバランス型投信のセゾンバンガードあたりで十分ではないかと思います。手数料も1%未満ですし。もしアクティブ運用するならば、ひふみ投信やセゾン資産形成の達人でも十分可能です。
みずほ証券
みずほ証券のファンドラップ「みずほファンドラップ (ファーストステップ)」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.620%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大1.0476%です。
「みずほファンドラップ (マイ・ゴール)」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.620%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大0.7128%です。
三井住友銀行
三井住友銀行のファンドラップ「SMBCファンドラップ」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.512、%投資信託の信託報酬は税込みで明示せずです。
「SMBCファンドラップ」は、SMBC日興証券のファンドラップ運用者であるポートフォリオマネージャーが顧客の投資方針に従って市場を分析しながら運用します。
三井住友信託銀行
三井住友信託銀行のファンドラップ「三井住友信託ファンドラップ」は、投資顧問料などの手数料が年率1.512%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大0.918%です。
三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ信託銀行のファンドラップ「三菱UFJ信託ファンドラップ」は、投資顧問料などの手数料が年率1.512%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大2.20%です。
「三菱UFJ信託ファンドラップ」は、組み込んだ投資信託ファンドの時価評価額に利益確定と損切りのラインを決めて自動で売買してくれる機能があります。2年以上長期保有すると投資顧問料率などが割引になりますが他の証券会社よりも割高な手数料になっています。
水戸証券
水戸証券のファンドラップ「水戸ファンドラップ」は、投資顧問料などの手数料が年率2.160%、投資信託の信託報酬は税込みで年率最大2.0304%です。
りそな銀行
りそな銀行のファンドラップ「りそなファンドラップ (スダンダードコース)」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.2960%、投資信託の信託報酬は税込みで年率0.27~0.648%です。
「りそなファンドラップ (プレミアムコース)」は、投資顧問料などの手数料が年率最大1.2960%、投資信託の信託報酬は税込みで年率0.324~1.6345%です。
楽天証券
「楽ラップ」は、10万円から口座開設できます。手数料も全て合わせても1、1%弱。安い理由は、ロボットが運用するからです。
そのロボットが資産配分のアドバイスも行ってくれます。「人間でないと不安だ」という方には向いていませんが、「資産を手堅く運用してくれる」だけなら、ロボットで十分ではないかと思います。
ファンドラップの手数料比較
それぞれの会社のファンドラップの手数料を比較してみました。
会社名 | ファンド名 | 口座管理手数料など | 信託報酬 | 合計手数料 |
---|---|---|---|---|
アイザワ証券 | アイザワファンドラップ | 年率最大1.620% | 年率最大1.728% | 3.35% |
いちよし証券 | ドリーム・コレクション (標準コース) | 年率最大1.9872% | 年率最大2.6352% | 4.62% |
SMBC日興証券 | 日興ファンドラップ (日興ファンドラップ一任型) | 年率1.296% | 年率最大2.685%程度 | 3.98% |
大和証券 | ダイワファンドラップ | 年率1.512% | 年率0.77~1.41% | 2.282~2.931% |
東海東京証券 | 東海東京ファンドラップ | 年率1.62000% | 年率最大1.506%程度 | 3.13% |
野村証券 | 野村ファンドラップ (バリュー・プログラム) | 年率最大1.7064% | 年率最大1.35%±0.70% | 2.356~3.7564% |
みずほ証券 | みずほファンドラップ (ファーストステップ) | 年率最大1.620% | 年率最大1.0476% | 2.67% |
みずほファンドラップ (マイ・ゴール) | 年率最大1.620% | 年率最大0.7128% | 2.33% | |
三井住友銀行 | SMBCファンドラップ | 年率最大1.512% | 明示せず | 1.512+α% |
三井住友信託銀行 | 三井住友信託ファンドラップ | 年率1.512% | 年率最大0.918% | 2.43% |
三菱UFJ信託銀行 | 三菱UFJ信託ファンドラップ | 年率1.512% | 年率最大2.20% | 3.71% |
水戸証券 | 水戸ファンドラップ | 年率2.160% | 年率最大2.0304% | 4.19% |
りそな銀行 | りそなファンドラップ (スダンダードコース) | 年率最大1.2960% | 年率0.27~0.648% | 1.566~1.944% |
りそなファンドラップ (プレミアムコース) | 年率最大1.2960% | 年率0.324~1.6345% | 1.62~1.944% | |
楽天証券 | 楽ラップ | 年率0.702 | 年率0.378 | 1.08% |
ファンドラップ、ラップ型ファンド、ラップ口座
ファンドラップと似た名前のサービスに「ラップ型ファンド」と「ラップ口座」があります。
名前がとても似ていますがサービス内容は大きな違いがあります。
ファンドラップ
ファンドラップは最低数百万円から利用できます。資産のほとんどが投資信託で運用され、口座管理手数料や事務手数料の他に投資信託の信託報酬料などのコストがかかります。
ラップ型ファンド
ラップ型ファンドは、投資信託の種類の一つです。国内と海外の株式と債券、リートなどが含まれているため、バランス型投信に非常に似ています。ほぼ同じだと言ってもいいかもしれません。
ラップ型ファンドは成長型や安定型などの種類があり、ハイリスクハイリターンを狙うのか、ローリスクでローリターンで良いのかを選べます。
ラップ型ファンドの手数料は1~2%未満くらいです。
ラップ口座
ラップ口座は、運用方針を決めて証券会社などに一任するサービスです。ファンドラップの投資策が投資信託なのに対して、ラップ口座は株式や債券、投資信託など幅広く行ってもらえます。ただし最低の預け入れ資産5千万から1億円からとなっており、富裕層向けです。
ファンドラップよりロボアドバイザーがお手頃
資産を預けて運用してもらう「手堅い資産運用」を確実に行うならば、手数料の高いファンドラップはあまりおすすめではありません。
手数料の方が運用実績よりも高くつくことは十分にありますし、そういった場合資産は運用どころか預けているだけで目減りするからです。
特に、証券会社や銀行は手数料の高い投資信託を売りたいので、そのようなファンドをこっそりと忍び込ませているというケースもあります。
もし本気で「手堅く資産運用したい」ならば、ロボアドバイザーがおすすめです。なぜなら、手数料が安く、富裕層向けのラップ口座に近いロジックで動いてくれるものもあるからです。
ウェルスナビのロボアドバイザーは、ノーベル賞受賞の経済理論をシステムに導入していますのでそんじょそこらのプロのファンドマネージャーよりも賢く判断してくれ実績も良いです。
手数料も1%しかかかりませんので、証券会社や銀行の3分の1のコストです。
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