クレジットカードで積立投資を始めるメリットはあるのか?異業種が証券業に参入する意味とは?

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今年(2018年)夏頃、新宿や渋谷で若者向けファッション販売を展開する「丸井」が証券業に参入するとの発表がありました。

丸井は、元々はクレジットカードの月賦払いで洋服を販売する会社。百貨店やデパートのように見えて実は金融業で儲かっています。

元々金融業を行っているから証券会社への参入も驚くことはないのですが、1つ気になったのが「クレジットカード払い(エスポカード)」での積立投資を行うのが目的だということです。

なぜ、クレジットカード払いで積立投資を始めるのはおすすめしないのか?

「人生最初のクレジットカードが丸井のカードだった」という若者が昔は多かったと記憶しています。

学校を卒業してすぐに田舎から出てきた若者が、自分の身なりのダサさ、田舎っぽさに落ち込んで、「よし!おしゃれしよう」と思い立った時に飛び込んでくるのが丸井の看板です。

都心に向かう電車の窓から、渋谷や新宿駅の近くになるとよく見えます。

田舎から出てきた若者は、初(ウブ)ですから、おしゃれなお姉さん、お兄さん風な店員さんに「カードお作りしましょうか?」なんて言われると「はい」と返事。

更に、「リボ払いのお支払だと、すっごくお得ですよ」なんて教えてもらうと「親切な店員さんだ」とコロッと欺されてリボ払いの支払いを選んだりするのです。

丸井は、学生でもクレジットカードが作りやすく、

特に田舎者の学生は、都会の怖さ、お金の怖さを知りませんから、歯止めなく使ってしまうということもあり、知らず知らずの間に借金がびっくりするほど増えてしまっていた、ということも少なくありません。

そうです、クレジットカードで支払うということは、借金するということなのです。

買いものの支払いをクレジットカード会社が立て替えてもらって(クレジットカード会社に借金して)、先に商品やサービスを手に入れ、翌月以降に支払うという仕組みです。

商品・サービス→カード会社が支払う→購入者が手に入れる→カード会社がまとめて請求する→購入者がまとめて支払う

しかし、積立投資は、将来のための資産形成が目的

資産 = 収入 - 支出(生活費など)

クレジットカードを使って積立投資を行うことは、借金と資産形成を同時に行うこと。

資産管理がぐちゃぐちゃになってしまうのではないか?

元手がないのに、他人(カード会社)からお金を借りてまで積立投資をする必要があるのか?

などと咄嗟に考えてしまいました。

現在既にクレジットカード払いで積立投資を行っているカード会社はあるの?

案の定、現在クレジットカード払いで積立投資を行える会社は2社しかなく、使えるカードも限られているようです。

しかも、「積立投資のクレジットカード払い」と言っても、商品やサービスの支払いと一緒にクレジットカード会社が立て替え払いするというやり方とは別の仕組みになっています。

楽天証券
楽天証券では、楽天カードによる積立投資の積み立てができます。
ただし下記の条件があります。

本サービスは『楽天カード(クレジット)を通じて、銀⾏⼝座から積⽴代⾦を引落として買付代⾦に充てるサービスです。通常のカー ド利⽤とは異なりポイントの付与はありません。(引用元:楽天証券

マネックス証券
マネックス証券は、マネックスセゾンカードより積立投資の積み立てができます。

第3条(買付の時期)
当社ではs、収納代行会社*(クレディセゾン)より口座引落の明細及び商品買付金を受理ないし確認後、お客様が当社に有する証券総合取引口座に入金し、商品を買付するものとします。(引用元:マネック証券

*管理人追記

これらの会社は、まず、積立投資の積立金を利用者の銀行口座から引き落とし。その後、クレジットカード会社から証券会社に積立金を支払っています。

ポイントの付き方も、他の商品やサービスの取り扱いとは違い、楽天証券はそもそもポイントが付かないようです。

安心したのは、どちらの会社も、借金と積立を別の扱いにしている点です。

これなら、クレジットカードで積立投資を始めても問題はないと思いました。

これから始まる、丸井のエスポカードが、今後どのようなやり方で積立投資の支払いを行うのかは、まだ分かりませんが、少なくとも現行で行われている2社のように、借金と積立は別の扱いをしてもらいたいものです。

なぜ、LINEやKDDIも積立投資のサービスを行うの?

洋服の丸井だけではなく、今後はLINEやKDDIも積立投資のサービスを行う予定です。

LINE、KDDIは証券会社を立ち上げるわけではなく、既存の証券会社と一緒に行います。

LINEは、野村證券、KDDIは大和証券です。

野村も大和も証券大手ですが、これまで対面販売がメインの売り方で、顧客も中高年の方が多く、若者を取り込めていなかったというのが課題でした。

そこで、若者を取り込んでいる、スマホユーザーに強い、LINEやKDDIとガッチリ組んで「つみたてNISA」を入り口に、売上げを伸ばすのが狙いです。

野村も大和も元々資金力がありますから、スマホに強い会社と組むことで強烈な実績を作っていくのでしょう。

おわりに

「つみたてNISA」を入り口にして、積立投資を始める人たちがジワリジワリと広まりつつあります。

お手軽に始められるけれども、安易な選択で、損をしないようにしっかり調べてから開始しましょうね。

特に、積立投資は、銘柄選びが命です。営業マンに押し切られて選ぶのではなく、自分で調べて選ぶということが大事。

難しいことはないので、積極的に調べて下さいね。

積立投資とつみたてNISAの記事です。分りやすく書きました。よろしかったら、参考にしてくださいね。

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それにしても、何でもかんでも最終的には金融業に通じるというのが今の社会。
ファッションも、コンビニもスーパーもスマホも行き着く先は金融。

お金が世の中を支配しているのです。

生きるために、これほどお金に振り回され、翻弄された時代が、人類史上かつてあったのだろうか?

人生はお金じゃないと言うけれど、お金なしじゃ生きられない。

世知辛い世の中ですが、お金と上手に付き合って、頑張りましょう。

おススメの積立NISA

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