つみたてNISAが2018年1月からいよいよ開始されます。
各証券会社では今年2017年10月くらいから申し込みを受け付け開始。
興味はあるけど、よく分からないな?と思っていませんか?
私もよく分からなかったのですが、他の似たような制度と比較してみたところ「ストン」と分かりました。
そこから見えたつみたてNISAのメリットとデメリットをご紹介します。
つみたてNISAは、金融庁が推奨する投資の教習所のようなものだ!
現行のNISAがあるのに、なんでわざわざ新しくまた別のNISAが始まるのか?
idecoとか確定拠出年金とかなども最近出てきて、ただでさえ分からない投資がますます分からなくなった。
つみたてNISAについて少なからずそう思った人は多いのではないでしょうか?
私も重い腰を上げてようやくNISA口座を開設したばかりの頃に、「つみたてNISA」の噂を聞いて驚いたものでした。
しかし、そのいきさつを聞いて納得。
つみたてNISAは金融庁が音頭を取って、積極的に投資で資産を増やしてもらおうとする意図があるようなのです。
国のやることは、消費税の増税などことごとく国民を裏切るものばかりでしたから、私などは国が推奨することと聞いた時点でかなりうさんくさいと警戒してしまいました。
しかし、つみたてNISAを導入した金融庁の長官(森長官)は、考え方がかなり国民寄り。
なぜなら、日本の金融機関のトップが集まった会場で、森長官が「おまえらは手数料で商売をしているけどそれは社会的に意義のあるビジネスじゃない」と怒鳴りつけたようなのです。
そんな森長官が推し進めるつみたてNISAは、国が商品を厳選。
国民の利益を最大限にして証券会社などの利益ができるだけ少ないものが選ばれたのです。
さすがは金融庁。
損失が限りなくゼロで、なおかつリターンができるだけ多くなる商品がラインナップされています。
しかも分かりやすいガイド付き。
国が推奨している銘柄の中から2~3くらい選んで、毎月積立投資を最低でも2~3年続ければ、ほぼ損はありません。
つみたてNISAは、金融庁から答えを教えてもらいながら投資を勉強できる投資の教習所みたいなようなものです。
金融商品については毒舌な山崎元さんも「つみたてNISAはやるべき」だとおっしゃっているのです。
つみたてNISAと現行NISA、idecoとの比較
つみたてNISAと現行のNISA、idecoとの比較表です。
つみたてNISA | NISA | iDeCo | |
---|---|---|---|
監督官庁 | 金融庁 | 金融庁 | 厚生労働省 |
制度開始日 | 2018年1月 | 2014年1月 | 2017年1月 |
利用できる人 | 20歳以上 | 20歳以上 | 20歳以上 |
年間投資枠 | 40万円 | 120万円 | *14万円4千円~81万円6千円 |
最大投資額 | 800万円 | 600万円 | *576万円~3264万円 |
利益の税金 | 〇 | 〇 | 〇 |
配当・分配の税金 | 〇 | 〇 | 〇 |
所得税・住民税 | × | × | 〇 |
受取った時 | × | × | 〇 |
途中引出 | できる | できる | 60歳以降 |
課税されない期間 | 20年 | 5年 | 40年 |
制度の終了年 | 2038年 | 2023年 | なし |
投資できる商品 | 投資信託とETF | 株式、投資信託、ETF,預貯金 | 投資信託、預貯金 |
一緒にできるもの | iDeCo | iDeCo | NISA,つみたてNISA |
〇印は「税金がかからない」
×印は「税金がかかる」
つみたてNISAのメリットとデメリットとは?
つみたてNISAのメリット
利益に税金がかからない
定期預金や株式の売買などの金融商品で利益が出ると、利益に対して源泉分離課税が20%と復興税(α)かかります。
例えば、1万円の利益が出たら、20%+αは税金で引かれてしまいますので、手元には8千円弱しか残りません。
この税金は額が大きくなると「ごっそり持って行かれる」感覚になります。100万円の利益でしたら20万円+αが税金。一ヶ月のお給料分くらいがごっそり差し引かれますからね(涙)
しかし、つみたてNISAは利益に対する税金が非課税になるため、まるまる利益分ももらえます。
これはやらない方がどうかしているんじゃないか?というくらい大きなメリットがあります。
途中の引き出しできる
idecoは60歳まで引き出しができませんが、つみたてNISAは途中で引き出しができるのです。
これは利用者にとっては非常にありがたいサービスです。
特に、これから教育費のかかる子どもがいたりする場合。どうしても計画通りにならないこともあります。
そのため、途中で引き出しができるというのは融通が利いて嬉しい。
利益分だけを引き出すこともできるので、元本は減らさないで運用もできます。
学資保険などに加入している場合じゃ有りませんよ。これからは、教育資金はつみたてNISAで貯めるというご家庭も増えてくるのではないかと思います。
商品に外れがない
つみたて投資ができる商品は3500くらいあるのですが、そのほとんどが証券会社が儲かるものばかり。しかも、証券会社は儲かる商品ばかりを投資が分からない人に積極的にすすめてくる。
なので、知識がない人は貧乏くじを引かされて泣き寝入りしている状態だったのです。
しかし、
今回つみたてNISAにラインナップされた商品は、手数料が低く、リスクが低く更にリターンが見込めるものばかり。
つみたてNISAに選ばれた商品は、国のお墨付きをもらったようなものです。
つみたてNISAのデメリット
年間40万しかできない
つみたにNISAは、今のところ年間40万円しか運用できません。月に計算すると3万円ちょっと。
「もっと額を増やしてたくさん積み立てたい」と思っても、決められた枠内でしか恩恵は受けられません。
ですが、つみたてNISAの口座以外の一般口座でもつみたて投資はできますので、つみたてNISAで選ばれた商品を一般口座で運用すればバッチリ利益出せますよね。
20年間だけしか運用できない
それと、つみたてNISAの運用期間は今のところ20年です。
「もっと長期に運用したい」と思っても当面20年間しかできません。しかし、今後はどうなるか分かりません。
超安全なものばかりなので、冒険ができない
つみたてNISAで選ばれた銘柄は超安全なものですから、冒険ができません。
得に「アクティブ投資」と呼ばれるプロのファンドマネージャーが銘柄を選んで積極的に投資して高いリターンを出すようなものはたったの10くらい。
当初は「アクティブ投資」はつみたてNISAの選定外だったようですが運用成績の良さと手数料の安さから組み込まれています。
まとめ
つみたてNISAは、金融庁の森長官が鳴り物入りで導入した、国民の資産を増やすために推し進める投資の教習所。
やっておいて損はありません。と言うかやらなきゃ損します。
ひふみ投信もセゾン投信もつみたてNISAの推奨商品に入っています。
FXやデイトレのように短期売買で儲かったり損したり、ギャンブルみたいなことをするだけが投資ではありません。
コツコツ貯金するみたいに長期間、分散投資を行うことが確実性の高いやり方です。
投資は、やり方さえ間違わなければ安全に失敗せずに大きく資産を増やすことができるのです。
まずは、つみたてNISAの推奨商品から初めてみませんか?
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